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NEC、共同輸配送プラットフォームを活用し主要都市間ルートのサプライチェーン構築を開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は9日、複数企業の荷物を同一トラックで運搬する“共同輸配送”を支援する「共同輸配送プラットフォーム」を活用し、主要都市間ルートでのサプライチェーンを構築すると発表した。先行的に、電機精密・自動車部品・消費財などの業界を対象とし、日通NECロジスティクス、三井倉庫サプライチェーンソリューション、横河電機などの参加を得て、共同輸配送の取り組みを進めるとのこと。NECではこうした取り組みにより、輸配送網の維持・効率化とトラック台数の削減によるCO2削減を推進する考えだ。

サステナブルなサプライチェーンの構築

 今回利用する共同輸配送プラットフォームでは、大きく3つの機能が提供される。1つ目は、共同輸配送を行う候補企業の探索とグループの作成機能で、発着地や経由地、トラック種別などの物流データをプラットフォームにあらかじめ登録しておくと、登録された物流データをもとに、物流条件が合致する候補企業を探索・選定して、企業のグループを自動で作成するとした。

 2つ目は、参画企業グループ内での共同輸配送の運行計画を作成する機能。物流便や拠点、出発時間、到着時間などをプラットフォームに入力しておくと、これらの入力情報をもとに、共同輸配送のプランを作成する。また、グループ内で修正リクエストがあった場合には、代替案を提示しながら共同輸配送プランの合意をサポートするとのこと。

 3つ目は、共同輸配送のオペレーション支援機能。荷量見込みや受託希望荷量、受託希望などを入力すると、それらの入力データから、共同輸配送を行う企業との輸配送計画の推奨案を提示してくれる。その後、推奨案に合意すると共同輸配送の運行計画が確定し、実行に移るとのこと。

 なお、この共同輸配送プラットフォームを利用したサービス提供については、年内より段階的に開始する予定で、NECでは同プラットフォームを、9月10日~13日に東京ビッグサイトにて開催される「国際物流総合展2024」に展示するとしている。

共同輸配送プラットフォームの提供サービス