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デル・テクノロジーズとRed Hat、「Dell PowerEdge」と「Red Hat Enterprise Linux AI」を統合して提供

 米Dell Technologies(以下、デル・テクノロジーズ)と米Red Hatは現地時間4日、「Red Hat Enterprise Linux AI(以下、RHEL AI)」を、「Dell PowerEdge」サーバーと統合して提供すると発表した。これにより、AIモデルや生成AIモデルをよりシームレスに開発、テスト、展開できるとしている。また、両社のコラボレーションをベースに、RHEL AIは「PowerEdge R760xa」サーバーの推奨プラットフォームとなる。

 両社は、今回のコラボレーションにより、AIと機械学習(ML)の成功戦略をより容易に実装し、ITシステムをスケールアップして、ビジネス全般にわたりエンタープライズアプリケーションを強化できると説明。最適化したAI対応ハードウェアソリューションにより、これまで以上に一貫性のあるAI体験を提供するとしている。

PowerEdge R760xa

 今回のソリューションは、「RHEL AI on Dell PowerEdge Servers」上で提供される。両社の取り組みは、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングを含め、RHEL AIによってハードウェアソリューションを継続的にテストおよび検証することで、顧客のAI体験を簡素化することを目的にするという。

 RHEL AIは、IBM Researchによるオープンソースライセンスの大規模言語モデル(LLM)のGraniteと、LAB (Large-scale Alignment for chatBots:チャットボットのための大規模アラインメント)メソドロジーに基づくモデルアラインメントツールのInstructLab、さらにInstructLabプロジェクトを通じた、モデル開発のためのコミュニティ主導のアプローチを統合して提供する。

 今回のソリューションは、ハイブリッドクラウド上の個々のサーバー展開用に最適化した、起動可能(ブータブル)なRed Hat Enterprise Linux(RHEL)イメージとしてパッケージ化されている。また、分散クラスタ環境全体で、モデルとInstructLabを大規模に実行するために、Red Hatのハイブリッドクラウド機械学習運用(MLOps)プラットフォームである、Red Hat OpenShift AIの一部として含まれている。

 RHEL AI on Dell PowerEdge Serversは、2024年第3四半期(8月~10月)に提供開始予定。また、同ソリューションは、世界各地のDell Customer Solution Centerでテストできる。