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パナソニック ソリューションテクノロジー、パナソニック工場でのセキュリティ監視ノウハウをパッケージ化した「工場向けSOCサービス」

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は3日、パナソニックの工場で運用している産業システム向けセキュリティ監視をベースにパッケージ化を行った、工場向けSOCサービスを2025年4月に提供開始を予定すると発表した。

 パナソニック ソリューションテクノロジーでは、工場におけるセキュリティ対策の重要ポイントである工場ネットワークの監視は、一般的なITネットワークの監視とは一線を画すもので、全ての企業にそのノウハウがあるわけではないと説明。また、自社の環境に合わせた監視の仕組みを一から構築するためには、工場セキュリティの専門知識や多大なコストが必要で、そのため導入が難しいとの相談の声が多く寄せられるという。

 こうした課題に対し、パナソニックの工場で導入した工場ネットワーク監視の経験から得られたノウハウをベースに、汎用的な要素を抽出し、標準化を図ることで、幅広い顧客に利用しやすいサービスとして提供する。

 サービスの利用で、工場ネットワークの監視のノウハウがない顧客も十分な実績に裏打ちされたセキュリティ対策が可能。また、監視環境の構築・運用に多大なコストを要していた顧客も、標準化されたサービスメニューの活用でコスト削減ができるとしている。

パナソニック ソリューションテクノロジーの「工場向けSOCサービス」概要図

 サービスでは「パナソニックの工場セキュリティに関する豊富な知見」の活用だけではなく、さらにオプションとしてAIを活用したネットワーク監視装置の利用で、最新のAIテクノロジーによる脅威検出を掛け合わせたサービスを提供する。

 加えて、AIによるネットワークの分析で、他の機器では発見できない脅威を検知できる、ネットワーク監視装置「Darktrace」をオプションとして利用できる。このオプションの利用により、導入しやすいリーズナブルなパッケージサービスでありながら、より高度なセキュリティレベルが実現が可能できるとしている。

 パナソニック ソリューションテクノロジーでは、工場向けSOCサービスの他にもさまざまな工場セキュリティ対策のための支援サービスを提供しており、パナソニックの工場で蓄積した経験・知見をベースとした工場セキュリティ対策ソリューションを提供することで、製造分野でのセキュリティ向上に貢献していくとしている。