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フォーティネット、新アプライアンスの追加などOTセキュリティプラットフォームを強化

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間5日、OTセキュリティプラットフォームの最新アップデートを発表した。この発表により、セキュアネットワーキングとセキュリティオペレーション(SecOps)の機能が強化され、OTベンダーとの戦略的パートナーシップがさらに拡大するとしている。

 OTセキュアネットワークの新機能では、FortiOS OT Viewの資産の識別とOTネットワークトポロジが強化され、資産の場所を構成できるようになった。これにより、資産のアイデンティティ、場所、通信のプロセスが改善される。

 FortiOSの仮想パッチ適用が強化され、新しい機能が追加されました。仮想パッチ適用シグネチャがFortiGuard OTセキュリティサービスに追加されたことで、パッチが適用されていないOT資産を広範囲の脆弱性から保護できるようになった。

 FortiSwitch Ruggedには、2つの新シリーズを追加。FortiSwitch Rugged 216F-POE(Power over Ethernet)は、帯域幅が重視される産業用環境と冗長アーキテクチャをサポートし、FortiSwitch Rugged 424F-POEは、IIoT(産業用IoT)デバイスへの給電が可能。

 FortiSRAは、リモートのサードパーティのコンストラクタ、監査担当者、従業員によるセキュアリモートアクセスを可能にし、重要なOTシステムをリモートアクセスや信頼できないネットワークから侵入する脅威から保護する。

 FortiExtender Vehicleのアップデートは、過酷な環境条件で利用できる耐久性の高いフォームファクタでの車両管理を可能にし、リモートのFortiGate次世代ファイアウォールからセキュアなLAN拡張機能を提供することで、車両や救急隊員を支援する真の統合プラットフォームを実現する。

 OTセキュリティオペレーション機能の強化では、FortiSOARのOT機能を拡張し、OT Viewを追加した。このIT/OTダッシュボードとOT資産管理に加えて、新たに追加されたコンプライアンスプレイブックを利用することで、OTネットワークと資産の可視性が向上し、OTの修復が容易になる。

 FortiAnalyzerの分析やレポートの機能も強化され、NERC CIP、IEC 62443-3-3、IT/OTリスクレポートを作成できるようになった。今後リリース予定のIoT/IIoT/OTダッシュボードは、IoMT(Internet-of-Medical-Things:医療IoT)の分析のサポートにより、法規制のコンプライアンスとセキュリティ態勢の評価を支援する。

 FortiNDR for OTは、ネットワークの振る舞い分析を提供することで、IT/OTインフラの既知と未知の脅威を特定し、OTネットワークの異常を検知する。

 FortiDeceptor-as-a-Serviceは、デバイスとプロトコルを追加により、OT/IoTのディセプションを強化し、導入を簡素化することで、ユーザーエクスペリエンスを合理化する。

 OTパートナーシップについても強化を実施。フォーティネットオープンエコシステムの一環として、アライアンスのパートナーであるArmisおよびClarotyとの最近のコラボレーションにより、FortiManager、FortiSIEM、FortiSOAR、FortiNACとの統合の追加や強化が実現し、実用的なOT資産情報の最大限の活用、OTネットワークオペレーションの簡素化、セキュリティ態勢の改善が可能になった。

 さらに、EPSP(Engage Preferred Services Partner)にOT Practiceを新設し、OTネットワークインフラの設計と導入に必要なツールをOTパートナーに提供するとしている。