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オラクル、人事部門向け「Oracle Cloud HCM」のユーザーエクスペリエンス機能「Oracle Activity Centers」を発表

 米Oracle(以下、オラクル)は現地時間7月23日、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」の新しいユーザーエクスペリエンス機能を発表した。新しい「Oracle Activity Centers」は、オラクルのRedwoodユーザーエクスペリエンスをベースに、従業員、マネージャー、スペシャリスト向けに設計されており、ユーザーの生産性向上と組織の目標達成を支援するとしている。

 Oracle Activity Centersでは、各職務の行動に焦点を当てて、現状の職務の進行状況が一元的に画面に表示される。その画面上で次に取るべきアクションをボタンで選択しながら作業を進められ、業務効率を高められる。また、この画面は、各担当とその役割や責任に合わせてカスタマイズできる。

 さらに、特定の従業員に関連するアプリケーションや情報を集約し、カスタマイズされたKPIやインサイトを提供する。ワークフロー内のコミュニケーションやその他のやりとりを容易にし、AIベースの推奨事項やアラートを表示して、ユーザーが最も重要な業務に集中できるようにする。

 Oracle Activity Centersで先行して提供されるエクスペリエンスのうち、「Employee Activity Center」は、従業員が生産性を向上させ、最も重要な行動をすばやく優先させられるよう支援する。重要なデータ、KPI、主要な活動、今後のマイルストーンを高度にパーソナライズされた状態で表示する。また、カスタマイズされたコミュニケーションやAIを備えた同僚とのフィードバックツールにより、従業員エンゲージメントを高め、職場の人間関係を強化し、従業員エクスペリエンスを改善する。

 「Team Activity Center」は、マネージャーがビジネスの最も差し迫ったニーズに焦点を当てながら、各従業員およびチームの活動を簡単に管理できる。チームの優先事項とKPIの一覧表示、チームのパフォーマンス、成長、エンゲージメントに関するインサイト、空きのあるポジションと求人募集の表示、AIを備えたマネージャーフィードバックツールなどの機能により、企業は生産性を最大限に高め、チームのパフォーマンスを向上できる。

 「Recruiting Activity Center」は、採用担当者が最も重要なタスクを迅速に優先させ、次のステップに進めることで、プロセスのボトルネックを軽減できる。採用活動の一元管理とAIベースの推奨事項により、企業は優秀な人材を確保し、採用プロセスのスピードを加速できる。

 「Payroll Activity Center」は、給与計算担当者がエラーを迅速に特定し、解決することで、正確かつ期限通りに従業員に給与が支払われるようにできる。グローバル事業全体にわたる給与の一元管理、主体的なアラート、迅速な是正措置により、企業は給与プロセスを最適化してエラーを減らし、迅速かつ正確な支払いを実現することで、従業員の期待に応えられる。

 オラクルでは、クラウド向けに構築されたOracle Cloud HCMは、組織全体にわたる採用から退職までのあらゆる人事プロセスを、従業員エクスペリエンスプラットフォームで連携させる包括的なソリューションだと説明。すべての従業員データを単一のプラットフォームで連携させることで、人事部門は信頼できる唯一の情報源にアクセスし、人材戦略を支援できるとしている。さらに、組み込み済みのAIがアドバイザーとして機能し、従業員データの分析、コンテンツの生成、推奨事項や重要なインサイトの表示を行うことで、業務改善を支援するとしている。