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ヤマハが「Oracle Fusion Cloud HCM」を採用、従業員の自律的なキャリア開発を促進

社内人材の流動性も向上

 日本オラクル株式会社は10日、ヤマハ株式会社が、クラウド型人事管理システム「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」を採用したと発表した。ヤマハでは、自律的なキャリア開発を支援する、新たな人的資本管理基盤の構築を目的に同製品を導入した結果、人材の流動性が高まり、組織の機動性が向上したという。

 ヤマハでは、グローバル視点でビジネスをけん引するリーダーの育成、適材適所の配置、多様な人材の構成や、多様な対話の機会創出といった点が重要な経営課題となっており、それらの課題を解決する仕組みとして、約5500人の従業員が利用するシステムとして「Oracle Fusion Cloud HCM」を選択した。

 「Oracle Cloud HCM」は2023年8月より稼働を開始しているが、人事部では部門のジョブとスキル体系を整理して、既存のスキル管理体系と「Oracle Fusion Cloud HCM」のスキル管理の整合性を取ったとのこと。そして、「Oracle Fusion Cloud HCM」のタレントマネジメントの仕組みを活用し、意欲・能力の可視化につなげ、社内人材の流動性を高めたとしている。

 一方で従業員は、「Oracle Fusion Cloud HCM」の画面から、どのようなスキルを求められているのか、管理者が社員のキャリア志向を意識できているかを可視化し、キャリア面談においても自律的なキャリア開発を促しているとした。また、社外で人材を募集する際には、同時に社内公募も行うことで、社内外の人材流動性が高まり、組織の機動性が向上した点もメリットとのことだ。

 なお将来的には、「Oracle Fusion Cloud HCM」に組み込まれている、生成AIによる職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)や募集要項の作成、指標を含む目標の自動作成などの機能を活用した、人事業務の効率化も期待されている。