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SCSK、クラウドサービス「USiZE」をリニューアル

ソブリンクラウドとハイブリッドクラウドを軸にサービスを強化

 SCSK株式会社は24日、同社が提供するクラウドサービス「USiZE」について、サービスの位置付けと方向性を再定義し、企業の攻めと守りのクラウド活用をより強力に支援するためにサービスをリニューアルしたと発表した。

 USiZEは、SCSKが2004年から提供している、利用量に応じた従量課金型のユーティリティコンピューティングに運用サービスを付加したサービス。

 SCSKでは、サービス開始当時は革新的であった従量課金型サービスは、クラウドサービスの普及とともに一般化してきたと説明。また、USiZEは、顧客ニーズに応じてパブリッククラウドや仮想デスクトップサービスなど多様な関連サービスの充実化を図ってきたが、一方で差別化要素やブランドの一貫性が失われてきていたという。

 昨今、企業の事業環境がますますデジタル化にシフトする半面、経済安全保障の観点も踏まえたデータのガバナンス強化を求められており、システムに求められる要件も複雑化していると説明。また、機密性の高いデータの取り扱いや、さまざまなシステム環境に適応するためのスキルセットの確保、システム費用の増加など、企業は多岐にわたる課題に直面しているという。

 こうした顧客の現在と将来の課題に寄り添い、共に解決する信頼できる共創パートナーでありたいとの想いから、SCSKではUSiZEの位置付けを再定義し、サービスをリニューアルしたとしている。

 リニューアルしたUSiZEは、「SCSKが提供するプライベートクラウド」と位置付け、「ソブリンクラウド」「ハイブリッドクラウド」の2つを軸に、関連するサービスの強化・拡充を図る。

 ソブリンクラウドでは、国内データセンターによる国産クラウドの利点を生かし、国内データの主権を保護するソブリンクラウドとしての機能強化と関連サービスを展開する。取り組みの一環として、2023年にISMS(JIS Q 27001:2023)およびISMS-CLS(JIS Q 27017:2016)認証を取得しており、今後、ハイブリッドクラウド環境での機密データの保護機能の提供や、サイバーセキュリティへの対応、コンプライアンスとガバナンスの強化を図っていくとしている。

 ハイブリッドクラウドでは、パブリッククラウドの利用が増加する中で、ハイブリッド環境の一翼を担うUSiZEが、企業のクラウド利用に関わる課題を解決する。SCSKが提供するパブリッククラウドとの接続サービスとの連携を強化し、低遅延、高コストパフォーマンスな構成を実現するとともに、パブリッククラウドに適さないシステムへのサポート、ハイブリッド環境での運用支援、データの最適配置などのサービスを拡充する。

 サービスのロゴデザインについては、襷(たすき)をモチーフに、顧客と伴走しパートナーシップを築き上げることを表現。曲線の軌道でアルファベットの「U」と「S」を表現しつつ、全体で 1 つの雲(クラウド)を形成し、さらに青から緑へ変化させる色で、これまでの価値観である「堅牢さ」「信頼感」に加え、ハイブリッドなクラウド環境を構成する「しなやかさ」も兼ね備えていることも表現しているという。