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SCSK、安全にパブリッククラウドを利用できるサービス「USiZE Cloud Extension」を提供

 SCSK株式会社は4日、プライベートクラウドサービス「USiZE」のオプションとして、簡単にかつ安全にパブリッククラウドを利用できるサービス「USiZE Cloud Extension」を提供開始した。

 SCSKでは、4月のUSiZEのブランドリニューアルを契機に、「ソブリンクラウド」「ハイブリッドクラウド」の2つを軸にサービスの拡充を進めていると説明。新サービスは、「ハイブリッドクラウド」を強化するもので、閉域網で接続するUSiZEからセキュアな接続でパブリッククラウドを活用でき、その第一弾としてマネージド型ファイルサーバーサービスを提供するとしている。

 USiZE Cloud Extensionは、USiZEが稼働するSCSKのデータセンター「netXDC」内でパブリッククラウドと閉域接続するサービス「SCNX」と、パブリッククラウドの機能を組み合わせてマネージド型で提供するサービス。顧客はパブリッククラウドとのネットワーク接続を構築・管理する必要なく、パブリッククラウドが提供する機能を活用できる。

 USiZE Cloud Extensionの第一弾では、マネージド型ファイルサーバーサービスを提供する。このサービスは、Windows向けのファイルサーバーとしての基本的な機能を備え、ファイルサーバーの設計・運用およびパブリッククラウドへの接続回線を合わせてSCSKがマネージドとして提供する。

 従来のオンプレミス型のファイルサーバーは、大容量になると導入に数カ月程度かかるケースもあるが、同サービスはおおむね1カ月程度で利用を開始できる。

 ストレージの容量は必要に応じて拡張可能で、容量に応じた従量課金となっているため、将来を見越した余剰リソースのコストが不要。また、利用頻度の低いデータを自動的に低価格ストレージに移行するデータ階層化機能により、全体コストを最適化できる。

 パブリッククラウドへはSCSKマネージドの閉域網で接続するほか、ファイルサーバーのパッチ適用などもマネージドサービスとして提供されるため、高いセキュリティ状態を維持し続けられる。

 利用者からはWindowsファイルサーバーと同様に扱え、再教育の必要がない。また、ウイルス対策やランサムウェア対策、監査用ログやDR対応など、顧客のコンプライアンスに合わせたアドオンサービスが利用可能。オブジェクトストレージ連携など、新たな機能も検討していくとしている。

 サービス基本料金は月額140万円から(10TBまでの容量を含む)。ストレージ従量料金は1TBあたり月額2万5000円から。データ移行サービスは個別見積もり。

 SCSKでは今後、USiZE Cloud Extensionシリーズとして、マネージド型データベースやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、各種AIなど、新たなサービスを検討していくと説明。また、5月にリリースしたクラウドストレージにデータを蓄積することで、単一のデータソースを複数のパブリッククラウドから活用する複合的なサービスも検討を進めていくとしている。