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パスロジ、RHEL 9.2対応の多要素認証基盤「PassLogic エンタープライズ版 Ver.6.0.0」

 パスロジ株式会社は3日、多要素認証プラットフォーム「PassLogic エンタープライズ版」の新バージョン「同 Ver.6.0.0」を提供開始すると発表した。提供開始は7月1日の予定。

 PassLogicは、多要素認証(MFA)によるセキュアなアクセスと、シングルサインオン(SSO)を提供する認証プラットフォーム。多様なネットワーク環境のさまざまな業務システムに対して認証機能を提供でき、例えば、個々の業務PCでWindows OSにサインインする際の認証も強化可能とした。ラインアップとしては、オンプレスサーバーに導入するパッケージ版(エンタープライズ版)と、クラウドサーバーを利用するクラウド版が提供されている。

 今回はそのうちエンタープライズ版において、新版を提供する。この新版では、PassLogicが動作するサーバーOSとして、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 9.2以降に対応したほか、PassLogicサーバーがTLS通信の際に使用できる暗号スイートの設定内容を更新し、より安全に利用可能になったとのこと。なお、この設定内容は、IPAが公開している「TLS暗号設定ガイドライン第3.0.1版」の「推奨セキュリティ型」に準拠している。

 また、2024年秋ごろにアップデートされる予定の「Ver.6.0.1」からは、PassLogic独自の認証機能「ログインプロテクト」の拡張により、スマートフォンの生体認証を利用した、新たな多要素認証の組み合わせを追加するとした。ログインプロテクトを有効にすると、PassLogicサーバーにログインするためのアクセス自体がロックされ、正規のユーザーがロックを解除した時だけアクセスを受け付けるようになるが、新機能では、モバイルアプリ「PassClip L」をインストールしたスマートフォンの生体認証機能と連動させ、ロックを解除できるようにする。これにより、使い慣れたスマートフォンの生体認証を利用して、簡単で強固な多要素認証を実装可能になるとのこと。