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NTTデータ、「Hinemos」でAzure上のシステムを管理可能に

VM管理オプションも強化、Hyper-Vとのハイブリッドクラウド環境に対応

 株式会社NTTデータは6日、オープンソースの統合運用ソフト「Hinemos」において、Microsoft Azureを利用するシステムを管理可能な「Hinemos クラウド管理オプション Standard for Azure」を同日より提供すると発表した。SourceForgeにて無償公開するほか、VM Depotでテンプレートを公開する予定。

 「Hinemos クラウド管理オプション Standard for Azure」は、Hinemosが標準で持つ監視・ジョブ管理機能に加えて、Microsoft Azure上に構築したシステムをより効率的に管理するための機能を提供するオプション製品。Microsoft Azureにおいて、サーバーリソースや構成の変化に対して自動的に追随したシステム監視やジョブ実行を行えるようになる。

 具体的には、Microsoft Azure上に新しいコンピュートリソースが作成されると、Hinemosがそれを自動的に検知し、即座に管理対象として登録する。新規に追加されたリソースに対し、必要に応じて、自動的に監視やジョブを実行することも可能だ。

 さらに、Microsoft Azure上のコンピュートリソースの起動や停止、バックアップといったクラウド特有の操作をHinemosから実行できるので、システムの運用管理をHinemosだけで完結できるとのこと。

 また今回は、Hyper-V環境の自動運用を支援する「Hinemos VM管理オプション(Hyper-V)」でも自動検知機能が強化され、仮想マシンの属性に合わせた監視やジョブの自動運用を、より簡易に行えるようになった。この2つのオプションを併用することで、Microsoft AzureとHyper-Vを組み合わせたハイブリッドクラウド環境においても、一元的な運用管理が容易に実現できるという。

 Microsoft Azure上でのHinemosの動作環境は、Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2と、Ubuntu Server、OpenLogic CentOS、Oracle Linux。

 なお「Hinemos クラウド管理オプション」では、クラウド運用の基本機能を備えるStandard版と、本格的なマルチクラウド運用機能を利用できるEnterprise版を提供しているが、「Hinemos クラウド管理オプション for Azure」のEnterprise版については、今後の提供開始を予定している。

石井 一志