アクロニス、EDRや集中管理用ダッシュボードなどを追加したバックアップ／セキュリティ製品「Acronis Cyber Protect 16」

　アクロニス・ジャパン株式会社（以下、アクロニス）は6日、バックアップおよびサイバーセキュリティをシームレスに統合したソリューション「Acronis Cyber Protect」において、EDRやワンクリックリカバリなどの機能を追加した新版「同 16」を、日本市場にて提供開始すると発表した。

　Acronis Cyber Protectは、データ保護機能とセキュリティ機能を単一のソリューションとして統合したもの。

　今回の新版では、EDR（Endpoint Detection & Response）、複数拠点を持つ組織のIT運用管理に欠かせない集中管理用ダッシュボード、IT運用管理者不在の現場でサイバー攻撃やデータ損失からのワンクリック復元、不変（イミュータブル）ストレージによるバックアップが新機能として提供される。

　このうちEDRは、従来のエンドポイント向けセキュリティ機能であるウイルス対策/次世代型ウイルス対策（NGAV）による侵入防止（EPP）に加えて提供されるもの。Acronis Cyber Protect Advancedに標準搭載される機能で、侵入の検知・分析・対応でセキュリティ侵害を止め、俊敏な復旧とビジネス継続を確保するという。またアクロニスでは、導入と運用管理が容易な点を特徴として挙げた。

　管理者向けの集中管理用ダッシュボードは、単一の統合管理画面で、組織内、複数のアクロニス管理サーバーの集中管理を行える。同社では、シンプルで見やすい画面で環境全体を把握することにより、効率的な管理を実現すると、そのメリットを説明した。

　3つ目の新機能であるワンクリックリカバリ（復元）は、IT運用管理者不在のシステムを、現場の一般ユーザーによるワンクリック操作で自動復元できる機能。拠点IT、製造IT（OT）、産業用制御システム（ICS）などでの利用を想定している。

　最後の不変（イミュータブル）バックアップストレージでは、一度書き込まれたデータの改変を防止するイミュータブルストレージを利用して、偶発的またはサイバー攻撃、悪意のあるインサイダーによるバックアップデータの削除、暗号化、改ざんといった破壊活動を防止し、常に安全なバックアップからの復旧を可能にするとしている。