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システムインテグレータ、プログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」にAI解析機能とスキルグラフ機能を追加

 株式会社システムインテグレータは15日、同社が開発・提供するプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」において、「AI解析機能」および「スキルグラフ機能」を提供開始したと発表した。同機能は、TOPSICのプラットフォームである、Amazon Web Services(AWS)が提供するフルマネージド型の生成AIアプリケーション構築サービス「Amazon Bedrock」を使用している。

 TOPSICは、プログラミングおよびSQLのコーディングテスト問題と受験プラットフォームを提供するクラウドサービス。オンライン受験、リアルタイム採点が可能で、「いつ」「誰に」「どんなテスト」を受けさせるかを設定するだけで、簡単にスキルを判定でき、プログラミング「力」ならびにアルゴリズム「力」を問うTOPSIC-PGと、SQLスキルチェックだけでなく業務知識の習得にも役立つTOPSIC-SQLから構成されている。

 TOPSICではプログラミングスキルを判定するさまざまな問題が用意されているが、同じ問題であっても、受験者の考え方や使用するプログラミング言語により、解法はさまざまとなる。そうした背景から、「自分とは異なる解き方をした解答を見て学ぶことで、自身のアプローチの幅を広げたい」 という声が寄せられていたが、これまではその問題をどんな解法で解いたかは、1件ずつ解答者のソースコードを読まないと分からず、参考とする解答を探す際に手間が発生していたという。

 今回リリースしたAI解析機能は、AIを利用して解答者のソースコードを解析し、解答のアプローチ方法が自動でカテゴライズされるようになったため、参考とする解答を簡単に確認できるようになった。解法は利用言語ごとに集計されるため、言語ごとの解法の傾向を容易に把握できる。

AI解析タグの付いた解答一覧画面

 また、TOPSICの問題では、解答として利用すべきデータ構造やアルゴリズム手法などの問題の属性(解法、問題分野など)をタグ付けしている。スキルグラフ機能は、このタグ情報を元に受験者の成績集計を行い、レーダーチャートで確認できるようになった。分野ごとに成績が表示されるため、自身の得意な分野、不得意な分野が把握でき、復習や弱点強化の参考にできる。管理者は全受験者のスキルグラフを一覧で確認でき、問題選定時に学習が不足している分野や成績が低い分野などを狙って出題するといった運用に役立てられる。

プログラミングスキルグラフ