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日立ソリューションズ、車載ソフトのセキュリティ法規対応などを支援する「自動車関連規格準拠支援ソリューション」最新版を販売

 株式会社日立ソリューションズは17日、車載開発のサイバーセキュリティ法規対応をはじめ、品質管理システムや開発プロセス構築の状況を自己診断し、規格準拠を支援する「自動車関連規格準拠支援ソリューション」の最新版を、2月1日に販売開始すると発表した。

 自動車業界では、ソフトウェアによって自動車の機能が更新されることを前提に設計、開発された車となるSDV(Software Defined Vehicle)に向けて、車載システムの開発プロセスの最適化やデータ連携が必要となり、セキュリティリスク対応が重要な課題となっている。

 自動車基準調和世界フォーラムWP.29で、車載サイバーセキュリティ法規UN-R155が制定され、国際規格ISO/SAE 21434への準拠が実質的に必須となり、Automotive SPICE for Cybersecurityも発行され、自動車メーカーやサプライヤーでは、早急な対応が求められている。

 自動車関連規格準拠支援ソリューションの最新版では、Automotive SPICE for CybersecurityやISO/SAE 21434への準拠状況や、必要な対策を迅速に把握できる自己診断ツールを提供する。

 同ツールは、日立ソリューションズの資格保有コンサルタントが、自動車業界で品質管理システムや開発プロセスの最適化、セキュリティ対策を支援してきたノウハウを反映している。これにより、企業は、開発現場の車載開発の規格準拠に不足している項目を把握し、改善傾向分析や複数のプロジェクトの順守状況を比較することで、スムーズなアセスメントや監査につなげることが可能となるため、コストを抑えて早期に規格準拠を実現できる。

「自動車関連規格準拠支援ソリューション」自己診断ツール

 またソリューションでは、SDVに向けた品質管理システムの構築、および開発プロセスの最適化を支援する。具体的には、Automotive SPICEおよびサイバーセキュリティ規格準拠における現状把握から体制構築、教育、トレーニング、アセスメントの実施や監査の対応まで、開発現場に即したさまざまな規格準拠支援サービスをトータルで提供する。ツール活用による規格準拠状況の効率的な把握、プロセス改善へのフィードバックにより、上流からの品質確保を推進するとともに、規格準拠の定着を組織横断的に支援する。

 自動車関連規格準拠支援ソリューションの価格は個別見積もり。