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MIND、SD-WANサービスのローカルブレイクアウト対応製品にヤマハ製ルーターを追加

 三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(以下、MIND)は6日、インターネットアクセス時の利便性向上のため、「ネットワーク構築・運用サービス」のオプションであるSD-WANサービスについて、ローカルブレイクアウト対応製品を拡充したと発表した。

 MINDでは、テレワークの急増や業務システムのクラウド移行加速などにより、企業ネットワークを取り巻く環境が劇的に変化しており、Web閲覧やクラウドサービスへのアクセスのすべての通信をデータセンター経由で行っている企業は、通信量やセッション数の増加によりデータセンターの設備や回線が輻輳(ふくそう)するなどして、業務効率の低下を招いていたと説明。

 この変化に対応するため、MINDでは「ネットワーク構築・運用サービス」のオプションとして、2021年からSD-WANサービスを提供しており、SD-WANを構成するエッジルーターには、データセンターを経由せず直接インターネットへつなげられる「ローカルブレイクアウト」機能を実装している。

 今回、MINDではヤマハ製エッジルーターの取り扱いを開始し、ローカルブレイクアウト対応製品のラインアップを拡充した。これにより顧客は、複数の選択肢の中から自社のインターネット利用形態に応じた最適なエッジルーターを選択でき、通信の安定性確保による業務効率向上が見込めるとしている。

 拠点から直接インターネットへつなげられるローカルブレイクアウト機能は、クラウドシステムへの経路が最適化され、社内向けの通信量が分散されるためボトルネックを解消でき、遅延や揺らぎにシビアな通信への品質改善も期待できる。

 これまでのCisco Systems製エッジルーターに加え、ヤマハ製エッジルーターがラインアップとして増えることで、WANの転送速度、導入までのリードタイム、費用など、顧客が要望する条件に沿った、最適なエッジルーターを選択できる。「ネットワーク構築・運用サービス」のオプションであるSD-WANサービスは、いずれのエッジルーターを選択しても、共通の体制で運用保守を利用できる。