オプティム、メーカーと利用者をつなぐ製造業向け顧客接点DXサービス「OPTiM Hardware My Portal」を2024年4月に提供

　株式会社オプティムは、メーカーとユーザーをデジタルでつなぐ、製造業向け顧客接点DX（デジタルトランスフォーメーション）サービス「OPTiM Hardware My Portal」を発表した。機器のメーカーが利用ユーザー専用のポータルを構築し、相互のやり取りをデジタル化することで、顧客満足度を高めるとともに、メーカーの収益最大化を図るという。サービスは2024年4月にリリースする予定で、現在は試用版のユーザーを募集している。

　OPTiM Hardware My Portalは、顧客における機器の導入状況にあわせ、製品サポートや営業を効率化する情報をそれぞれのポータルで公開することにより、顧客満足度の向上と営業の効率化を目指す、製造業向けのサービス。

　製品の導入時期や、対応履歴、顧客のアクセス履歴などをAIが自動的に分析し、営業に必要な対応をレコメンドしてくれるので、機器メーカーの営業担当者は、顧客から問い合わせがある前に提案を行える。こうして先回り営業を実現することにより、機会損失を防ぐだけでなく、アップセル＆クロスセルを実現するとのこと。

　また、顧客対応にLLM（大規模言語モデル）を活用することで、FAQ記事や、質問に対する回答案の自動作成・問い合わせに対して、AIチャットボットによる自動回答を実現。ナレッジの蓄積だけでなく、サポートの効率化・自動化を目指すとした。

　さらに、子会社や外部企業、販売代理店にOPTiM Hardware My Portalを公開し、対応履歴、顧客からの要望などを集約できるほか、ポータルへのアクセス履歴を解析することで顧客ニーズを収集し、製品改良や新製品開発に活用可能とのこと。

　加えて、通常は、顧客ごとにポータルを用意する際、ID基盤の整備などが必要になるが、同サービスでは、保守・サポート、アフターセールス体制の構築に必要な機能を、オールインワンで提供するため、手軽に導入できる点も特徴。他システムとのAPI連携も可能で、既存の運用に大きな影響を与えない点もメリットである。

　なおオプティムでは現在、2024年4月のリリースに向けて開発を進めており、試用版の利用ユーザーを募集しているとのことだ。