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デル・テクノロジーズ、Azureをデータセンターおよびエッジ環境にまで広げる「Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azure」を提供

 デル・テクノロジーズ株式会社は23日、「Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azure」の提供開始を発表した。価格は個別見積もり。

 Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azureは、顧客がMicrosoft Azureをデータセンターおよびエッジ環境にまで広げる、最適な手段を提供するソリューション。自動化したインフラストラクチャーの管理とオーケストレーション、ソフトウェアデファインドストレージ、次世代コンピューティングにおける最良の部分を組み合わせて提供するため、顧客は柔軟性を活用しながら、投資を保護できるとしている。

 Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azureは、「Dell APEX Cloud Platform」ファミリー初のソリューションかつ、初のPremier Solution for Microsoft Azure Stack HCI(Microsoft Azure Stack HCI向けプレミアソリューション)となる。Premier Solutionは、新しいAzure Stack HCIソリューションカテゴリーで、Microsoftのテクノロジーと深いレベルの統合を実現し、Azureハイブリッドクラウド環境において、最短時間で価値を発揮することができるプラットフォームのみが含まれる。

 管理の簡素化を実現し、Azure Arcとのネイティブな統合により、複数のオンプレミス環境とパブリッククラウドにわたる一貫したAzureの運用を可能にする。例えば、自動展開ウィザードを使用することにより、既存の統合システムとの比較で展開に要する手順が88%削減され、Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azure展開時における顧客の手間と時間を大幅に軽減できるとしている。

 また、Azure Kubernetes Service(AKS)ハイブリッドおよびArc対応アプリケーションとデータサービスのデリバリーを最適化することで、アプリケーションデリバリーを高速化する。顧客は、緊密な統合および使い慣れたツールで、管理の簡素化を可能にする。一元化したAzure管理サービスとガバナンスサービスとの統合により、Azure環境全体にわたって、セキュリティとコンプライアンスポリシーを一貫して適用できる。

 「Dell ProSupport Infrastructure Suite」は、デル・テクノロジーズのハードウェア、システムソフトウェア、Azure HCIのすべてに対するソリューションレベルのサポートを提供する。顧客は、最短で最大の価値を引き出し、継続的なフルスタックサポートを受けられる。オンサイト診断やデータレジデンシー、データの移行、データの処分、教育などのサービスが、一般的にマルチクラウド環境で必要となるタスクをカバーするため、顧客の社内スタッフは、優先度の高い他の作業に集中が可能になるとしている。

 新しい「Premier Solutions for Azure Stack HCI」カテゴリーは、Microsoftとの自動化、統合、コラボレーションに求められる最高レベルの要件を満たすソリューションだが、Dell APEX Cloud Platform for Microsoft Azureは、これをさらに上回る機能を提供すると説明。

 ライフサイクル管理では、Microsoftのリリースから4時間以内で、新しいリリースとパッチを即時提供する。また、一元化したフルスタックのライフサイクル管理により、常にインフラストラクチャースタック全体のコンプライアンス状態を維持できる。

 顧客の環境に合わせた自動化が可能で、自動クラスター拡張機能により、ワークロードの要件に合わせてオンプレミスインフラストラクチャーを迅速に付加できる。エッジ対応ソリューションも近日提供予定で、顧客はエッジ向けに最適化した「Dell PowerEdge XR4000」サーバープラットフォームを基盤にする特化ノードにより、最小限のコスト、フットプリント、労力でAzureをエッジに拡張できる。

 ソフトウェアデファインドストレージによる追加ストレージ構成もサポート。これにより、コンピューティングリソースと独立して、ストレージリソースを線形でスケールアップできるソリューションを提供し、ワークロードの多様なパフォーマンスと拡張ニーズに対応できるとしている。