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IIJ、災害時優先電話に対応する公共機関専用の「IIJ公共安全モバイルサービス」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は25日、警察や消防など、公共機関向けの新たなモバイルサービス「IIJ公共安全モバイルサービス」を、2024年4月1日に提供開始すると発表した。

 IIJ公共安全モバイルサービスは、政府が推進する「公共安全LTE(PS-LTE:Public Safety-LTE、以下)」に対応し、公共機関専用サービスとして提供するモバイルサービス。IIJが提供する他のMVNOサービスとは別に用意する専用設備で提供する。また、契約のデータ通信容量を超過した場合でも、通信の停止や速度低下などの制限のない料金プランを提供する。

 マルチキャリアに対応し、単一の回線契約でNTTドコモ対応回線とKDDI対応回線の2回線を合わせて提供。市場に流通する、デュアルSIMに対応したスマートフォンなどの汎用端末でサービスを利用できる。

 さらに、災害時優先電話に対応し、一般ユーザーによる設備混雑の影響を抑えて利用できる。災害などで通信設備が混み合った場合、発信規制や接続規制といった通信制限により、通常の電話は接続が制限されることがあるが、災害時優先電話はこうした制限を受けずに発信や接続が可能。MNPにも対応する。

 サービスの料金(税込)は、音声機能付きSIMの月額基本料金がプラン容量1GBで1400円、3GBで1900円、10GBで2800円、30GBで4200円。初期費用は3300円。音声通話料は国内通話が11円/30秒。