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Illumio、ゼロトラストポリシーの実施を簡素化する「Illumio for Microsoft Azure Firewall」を一般提供

 米Illumioは現地時間9日、ゼロトラストポリシーの実施を簡素化する統合ソリューション「Illumio for Microsoft Azure Firewall」の一般提供を開始すると発表した。

 Illumio for Azure Firewallは、ゼロトラストエンフォースメントポイントとして、Azure Firewallをさらに使いやすくし、Azure Firewallで接続するAzureリソース間のあらゆるトラフィックの可視化と保護を実現する。ランサムウェアなどのサイバー攻撃に対するレジリエンスを構築し、セキュリティ投資としてのAzure Firewallのインパクトと価値を最大化する。

 Azure Firewallは、ハイブリッドクラウドのエコシステムを横断するデータの出入り口として機能し、エンタープライズのクラウド環境での安全性と保護において戦略的な役割を果たす。Illumio for Azure Firewallにより、Azureのリソースやメタデータ、そして関連するIllumioのワークロードとラベルを1対1でマッピングすることが可能となり、クラウド環境のさまざまな場所の保護を実現する。

 Illumio for Azure FirewallがAzureデプロイメントに自動的に適応し、理解や管理がしやすいコンテキストベースの最新セキュリティルールの作成が簡単に行える。これにより、動的なクラウド環境で変更するIPアドレスやホスト名に縛られた、ファイアウォールのルール作成に頭を悩ませる必要がなくなる。

 また、Illumio for Azure Firewallのシミュレーションモードを使って、セキュリティチームがセキュリティポリシーの本番実施前にアプリケーションとワークロードの保護に関するテストを行い、その結果と影響を検証できる。ポリシー適用に問題がないことが確認できたら、Illumio for Azure Firewallコンソールから直接Azure Firewallにデプロイできる。

 ゼロトラスト・セグメンテーションコントロールにより、サイバー攻撃の影響を最小限に抑え、リスクを低減し、レジリエンスを高められる。Azure FirewallとAzureネットワークセキュリティグループ間のあらゆる通信を、シンプルなコンテキストベースで可視化し、最も影響を及ぼすセキュリティポリシーを優先付けして実装を支援する。Azure Firewall上で最小限の特権アクセス管理を容易に行え、組織のスケールに合わせたゼロトラストを提供する。