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日本IBMとNECが協業強化、IBM Storage ScaleとNECのハードウェアを組み合わせた分散データ活用ソリューションを提供

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は10日、日本電気株式会社(以下、NEC)との協業を拡大すると発表した。これに伴いNECは、自社のサーバー、ストレージと、Software Defined Storage(SDS)を実現する日本IBMのソフトウェア「IBM Storage Scale」を組み合わせた分散データ活用ソリューションを、7月より販売開始する。

 今回の協業強化では、NECがx86サーバー「Express5800シリーズ」、ストレージ「iStorage」をIBM Storage Scaleと連携させ、分散データ活用ソリューションを開発。サーバー、ストレージ、ソフトウェアをシンプルに構成して、さまざまな規模の企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進とAIやデータの活用を支援するとした。

 なお、NECではすでに、データの保存場所を意識せずに、必要な時に必要なデータへのアクセスを可能にする「拠点間データ連携機能(AFM)」や、データの導入・管理コストを低減する「データ階層化機能(ILM)」といったIBM Storage Scaleの機能を検証し、その効果を確認しているとのこと。

 一方で日本IBMは、IBM Storage ScaleをNECに提供することで、ソリューションラインアップの拡充を実現し、オンプレミスのNASやクラウドに分散して保存されていたデータ連携の強化を支援していく考え。なお最小構成では、容量数TBのエントリーモデルからの提供や、NECによる導入支援サービスの提供も可能としている。