ニュース

Microsoftが6月の月例パッチ公開、「Windows 10 Version 21H2」はサポート終了

 日本マイクロソフト株式会社は14日、月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Exchange Server、Microsoft .NET、Visual Studio、Dynamics 365、Microsoft Azure関連のソフトウェア、Windows Sysmon、Remote Desktop client for Windows Desktop。また、Microsoft Edgeは、月例の修正パッチとは別のタイミングでアップデートが行われている。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2022/2019/2016/2012 R2/2012)、SharePoint、Microsoft .NET、Visual Studio。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで78件、うち最大深刻度が“緊急”のものが6件。

 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、SharePoint Serverを対象とする「Microsoft SharePoint Serverの特権の昇格の脆弱性(CVE-2023-29357)」と、Windowsを対象とする「Windows Pragmatic General Multicast(PGM)のリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2023-29363、CVE-2023-32015、CVE-2023-32014)」については、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性だとして、企業組織に対して早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨している。

 また、Windows 10のVersion 21H2については、米国時間6月13日でサポート終了となり、今回の月例セキュリティ更新プログラムが最後の提供となるため、マイクロソフトでは後継バージョンへのアップデートを呼びかけている。