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CTC、マイクロサービス技術を用いた業務アプリ開発運用プラットフォーム「LaKeel DX」を販売

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は5月31日、株式会社ラキールと販売代理店契約を締結し、マイクロサービス技術を活用した業務アプリケーションの開発運用プラットフォーム「LaKeel DX」を提供開始すると発表した。

 昨今では、最小限の機能を持った複数のソフトウェアを組み合わせてアプリケーションを構成する「マイクロサービス」を用いた開発手法が注目されているが、LaKeel DXは、このマイクロサービス技術を活用し、自社の業務に適したアプリケーションを早期に構築できる開発運用プラットフォーム。部品として開発したソフトウェアをクラウド上で組み立てて利用できる。

 また、組み立てたソフトウェアはAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなどのパブリッククラウド上で稼働でき、クラウドサービスを乗り換えてもアプリケーションごとに移行可能なため、柔軟性の高いシステム運用が可能になるとした。

 さらに、部品単位で新機能の追加や性能の向上を行えるので、機能の陳腐化を抑制し、いつでも再利用が可能な状態で技術的な資産を蓄積できる点もメリット。こうした特徴により、ビジネス環境の変化に対し、ソフトウェア部品の組み替えや追加をすることで。変化に対しても迅速かつ柔軟に対応できるとしている。

 なおCTCでは、大規模なシステム構築やアジャイル手法を活用したアプリケーション開発で多くの実績があり、LaKeel DXを活用したマイクロサービスの設計、開発、運用管理を含めて、システム全体の構築サービスを提供するとのこと。同社は、運用を止めずに既存システムの段階的な更新を図る企業を中心に提供を進め、3年間に15億円の売上を目指している。

 両社は今後、LaKeel DXを利用するユーザーが開発したアプリケーションの流通を支援する環境「LaKeel DXエコノミー」の展開も視野に入れ、新たなビジネスモデルの創出を進める考えだ。