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NTTデータ先端技術、VMware Cloud on AWSの導入や移行・運用支援サービスを提供

 NTTデータ先端技術株式会社は30日、Amazon Web Services(AWS)環境上で稼働するVMwareベースのクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」のMSP資格を取得し、企業システムのクラウド移行を支援するサービス「INTELLILINK マネージドサービス for VMware Cloud on AWS」(以下、IMS for VMware Cloud on AWS)を提供開始すると発表した。

 IMS for VMware Cloud on AWSは、ITシステムの基盤としてVMware Cloud on AWS導入を検討する企業に対し、導入やシステム移行・構築の支援サービスを提供するもの。クラウド導入検討フェーズでは、既存ITシステムのクラウド化に向けた適切なプロセスを提案し、クラウド導入を支援する「導入支援コンサルティング」を、クラウド環境の構築フェーズでは環境準備やシステム移行をサポートする「移行・構築支援」をそれぞれ提供する。

 このうち導入支援コンサルティングでは、VMware Cloud on AWS導入によるクラウド化のメリット、システム稼働までの課題を検討する「VMC on AWSデザインサービス」、PoC環境を用いてVMware Cloud on AWS導入に向けた技術的課題や導入効果を検証する「クラウド移行PoCサービス」、検証環境の設計・構築を支援し、利用までの立ち上がりをサポートする「VMC on AWS導入検証支援サービス」などを用意した。

 一方の移行・構築支援では、要件をヒアリングし、VMware Cloud on AWS環境の設計を行うほか、設計内容を基に環境の構築作業を実施する「VMC on AWS設計・導入サービス」、スムーズな移行を行うための「移行計画策定サービス」「移行作業代行サービス」「移行作業サポートサービス」などをラインアップ。さらに、システム稼働後の運用フェーズに対し、運用支援を行うマネージドサービスも提供する。

 なおIMS for VMware Cloud on AWSでは、VMware Cloud on AWSをマルチテナント化し、小規模なシステムでも必要なリソース量に合わせた利用が可能となるため、VMware Cloud on AWSをそのまま購入する場合と比べスモールスタートが可能となり、最適なコストでの利用が可能になるとのこと。

 またVMware Cloud on AWSへの接続は、インターネット経由での接続、インターネットVPNによる接続に加え、インターネットを介することなくAWS環境へ接続できるAWS Direct Connectに対応するので、より安全かつ一貫したネットワークパフォーマンスでVMware Cloud on AWSを利用できる点もメリットとした。IMS for VMware Cloud on AWSでは、国内で唯一、マルチテナント形態でAWS Direct Connectを利用できるとのことだ。

「IMS for VMware Cloud on AWS」の概要図