ニュース

日立産業制御ソリューションズ、資材を撮影するだけで簡単に数量をカウントする新サービス

 株式会社日立産業制御ソリューションズは29日、建設現場などで利用できる「資材カウント支援サービス」を発表した。6月より提供開始する。専用アプリを導入したスマートデバイスのカメラで建設現場に山積みされた資材を撮影すると、その映像をクラウド上の映像解析AIがカウントし、管理台帳に登録する機能を提供する。価格は個別見積もり。

 「資材カウント支援サービス」は、スマートデバイスのカメラで資材を撮影した映像を基に、その数量をカウントするサービス。映像解析技術を利用するこれまでのカウントツールでは、建設現場のように乱雑に積まれた資材を実用的な精度でカウントすることが困難だったが、日立産業制御ソリューションズは今回、資材の構造を解析する映像解析AI技術を開発し、サービスとしての提供を可能にした。

 新技術では、複数のフレーム間で資材位置の解析処理を行うとともに、LiDARで構成した3D点群データと統合処理を実施することで、資材同士が重なっているような山積みでも、高精度に資材数をカウントできるという。カウント結果は、担当者が現場で確認できるだけでなく、オプションの補正用PCソフトウェアを利用すると、別の拠点にいる関係者が結果を確認したり、手動で補正したりすることも可能とした。

 カウント対象の資材は、利用企業が登録すると数時間でAIの学習が完了し、サービスの利用を開始できる。

資材のカウント結果(イメージ)

 スマートデバイスは、iPhone13/14 ProもしくはPro Max、iPad Pro 11インチ(第3/4世代)もしくはPro 12.9インチ(第4/5/6世代)に対応。いずれも容量128GB以上のモデルで利用可能だ。

 なお新サービスは、2022年度に鹿島建設株式会社および株式会社タカミヤにて実証・検証を行い、その有効性を確認したとのことだ。