ニュース

IBC、システム情報管理ソフト「System Answer G3」で利用者のCXを可視化するオプションを提供へ

CX監視オプション導入全体イメージ

 アイビーシー株式会社(以下、IBC)は25日、システム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」に、ユーザーのレスポンス体感(カスタマーエクスペリエンス)を可視化する新機能「CX(カスタマーエクスペリエンス)監視オプション」を追加すると発表した。9月の提供開始を予定しており、展示会「Interop Tokyo 2023」にてβ版の展示を行う。

 System Answer G3は、社内のネットワーク/サーバーからデータセンター、プライベートクラウド/パブリッククラウド、仮想環境まで多岐にわたる環境に対応したシステム情報管理ソフトウェア。各種機器の稼働状況や性能情報を収集することによって、システム全体の一元的な管理を行えるという。

 今回発表された「CX監視オプション」では、ユーザー端末からクラウドサービスまでのユーザーのレスポンス体感を可視化することで、利用者と同じレスポンス体感を情報システムの運用担当者が視覚的にとらえられるようにするものだ。

CX監視オプション監視イメージ

 監視元となるエージェントから監視先までのネットワークパスについて、ホップごとにIPアドレス、応答値(平均、最大、最小)、パケットロス、ジッターなどの詳細な情報を表示できる。加えて、測定された内容が前回値と比較し大きくかい離する場合に警告するなど、利用者に認識しやすい、わかりやすい機能を提供するとした。

 またWebブラウザのように、指定したページのドキュメントやコンテンツをすべてダウンロードし、各コンテンツのダウンロードまでの応答速度をチェックする機能も備えた。Webサイトの遅延状況をコンテンツごとに確認できるため、特定画像の容量が大きい、CDNが特定時間帯で遅いなどの検証・確認が可能になる。さらにクライアント環境から実行することで、ユーザーの体感値をそのまま数値化し改善が可能なことから、早期の原因特定、CX向上を図れるとした。

 こうした機能により、クライアントからクラウド(サーバー)へのレスポンスが遅い原因を可視化したり、ユーザー視点のサービスレベルを把握し、顧客満足度を向上したりできるようになるほか、複雑化したネットワーク環境において、通信遅延の早期検知、迅速なボトルネック特定を行い、ネットワーク品質を効果的に向上させることも可能になるとのことだ。

 なおIBCでは、同オプションのβ版を、6月14日~16日まで幕張メッセにて開催される展示会「Interop Tokyo 2023」にて展示する予定である。