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DNPとLOZIが協業、フードバリューチェーンにおける情報の可視化・最適化を支援

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、株式会社LOZIと提携し、同社のSaaSサービス「SmartBarcode」を活用して、フードバリューチェーンにおける商品の価値や安全・安心に関する情報の可視化サービスを、4月から生産者や食品メーカー、消費者などに提供すると発表した。

 SmartBarcodeは、1つのQRコードから多様な情報へのアクセスを可能にするシステム。QRコードとそれを読み込むスマートフォンだけでトレース(追跡)を可能にするアプリ、管理用のプラットフォームから構成されている。

 DNPでは今回、農水産物の生産者などの1次産業関連事業者や食品メーカーなどに対して、このSmartBarcodeを活用し、フードバリューチェーンにおける情報収集・蓄積・配信を行える仕組みを提供する。具体的には、バリューチェーン上の各企業や生産者等に合わせて、文字・画像・動画・日時・位置情報などの情報管理の設計を支援し、各種情報の可視化や一元管理が可能なサービスを提供するとした。

 こうしてバリューチェーンの情報が個別最適化・可視化されることで、これまでは生活者(最終消費者)に伝えきれていなかった商品の価値や、安全・安心につながる情報を届けられるようになるとのこと。

 今後は、蓄積した情報をあらかじめ設定した動画や静止画などのテンプレートに配することで自動加工し、広告・SNS・店頭メディア等に使用可能なコンテンツを生成するサービスの開発にも取り組む考えだ。

 なおDNPは、国産農産物の海外輸出に取り組む株式会社世界市場に対して、SmartBarcodeを活用した香港向けの国産農産物に関する生産者情報や商品情報を蓄積し、店頭POP等で可視化する実証実験を3月から5月まで行うとのことだ。