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アセンテック、セキュアなSaaS利用を実現するプラットフォーム「ブレイクアウト」を発表

 アセンテック株式会社は16日、SaaS利用時に想定されるセキュリティリスクから情報資産を守るセキュリティプラットフォーム「ブレイクアウト」を発表した。

 「ブレイクアウト」は、一つのサービスで、エンドポイントセキュリティ、アイデンティティ管理、SaaS管理を提供し、SaaS利用における全てのセキュリティ課題を解決するプラットフォーム。従来型のセキュリティ対策ソフトやVPN、ZTNAなどは不要となり、大幅なコスト削減を実現し、次世代のクラウド環境へのシフトが可能になるとしている。

「ブレイクアウト」システム概念図

 エンドポイントセキュリティでは、アセンテック開発のハイパーシンクライアント「Resalio Lynx」に、新開発のChromiumベースのセキュアブラウザーと仮想SIMを搭載。OSはROM化されており、ランサムウェアなどマルウェア侵入は遮断される。また、データを端末に保存しないため、データの不正持ち出しも不可となる。さらに、端末を紛失の場合は、基地局で仮想SIMを無効化し、その端末はSaaS利用不可となる。

 アイデンティティ管理では、エンドポイントに搭載された仮想SIMが、closipのLTE over IP基地局により認証される。これにより、承認された端末以外からのアクセスを遮断する。また、SaaSへは、シングルサインオンにてパスワードレスでログインするとともに、多要素認証によりなりすましを防止する。

 SaaS管理では、システム管理者はSIMごとに利用者専用SaaSポータルを生成し、利用者はSAML認証を経て、許可されたSaaSにシングルサインオンでアクセス可能となる。

 また、原則SaaSデータのアップロード、ダウンロードを禁止しているため、個人用のクラウドストレージや他システムへのSaaSデータの不正コピーを防止する。一方、許可されたSaaSにおいてのみ、データのアップロード、ダウンロードを可能としており、これにより、クラウドストレージ連携のないSaaSも利用可能となる。

 サービスは、Windowsとのハイブリッド利用が可能な「USBブート型」と、既存PCをシンクライアント専用端末として利用する「OSインストール型」の2種類を提供。料金は、1ユーザーあたり月額850円または年額9800円。USBブート型の場合は初期費用(USBデバイス料金)が4300円。最低購入数は10サブスクリプション。