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パナソニック コネクト、レッツノート「SR3」法人向けモデルを発売、セキュリティ設定をリモートで変更可能

 パナソニック コネクト株式会社は20日、ノートPC「レッツノート」の法人向けモデル「SR3」を2月下旬から順次発売すると発表した。価格はオープン。

 SR3は、A4サイズよりも小さいフットプリントに、画面比率3:2の12.4型液晶と高性能CPUを搭載したコンパクトモバイルモデル。

レッツノート法人向けモデル「SR3」

 法人向けモデルは、DFCI(デバイスファームウェア構成インターフェイス)に対応し、企業内にPCを導入・運用する際、企業の情報システム部門やIT担当者が通常手動で行う、カメラやBluetoothの設定、USBポートからの起動可否などのBIOS設定を、Microsoft Intuneを使ってリモートで行える。これにより、個々の企業が設定しているセキュリティ対応が容易になり、IT担当者の負担を低減する。

 DFCIで設定可能な項目は、1)カメラの有効/無効、2)Wi-Fi+Bluetoothの有効/無効、3)USBポートからの起動の有効/無効、4)有線LANからの起動の有効/無効、5)Hyper Threadingの有効/無効(インテルTrusted Execution Technology無効時のみ)、6)インテルVirtualization Technology for Directed I/O(VT-d)の有効化(インテルTrusted Execution Technology無効時に有効に設定可)――の各項目。

 このほかセキュリティ対応では、OSにWindows 11 Pro(Windows Hello対応)を搭載するとともに、Microsoftが提唱するファームウェア攻撃からPCを守るデバイスセキュリティ要件「Secured-core PC」に標準対応。OS起動前のBIOSによる初期化中からスリープ時を含む稼働時まで、OSが主体となってセキュリティを確保する。

 「Windows Hello Enhanced Sign-in Security」に対応しており、顔認証と指紋認証のユーザー認証データを分離して保護し、そのデータが通信されるチャネルをセキュリティで保護することで、さらにセキュリティレベルを向上する。また、PCの盗難や紛失時に、電源オフまたはスリープ中のパソコンでも、パソコン内に保存されている個人情報や機密データを、遠隔から消去できる遠隔データ消去サービス「TRUST DELETE Biz(HDD/SSD遠隔データ消去)」に対応する。

 また、5Gへの対応や、タッチパネルモデルをラインアップに追加。5G対応モデルは、受信時最大4.14Gbps/送信時最大0.66Gbpsの高速データ通信が可能。ローカル5Gにも対応し、ノンスタンドアローン(NSA)方式に加え、スタンドアローン(SA)方式にも対応する。SIMカードに加えてeSIMにも対応し、1台で5G/LTE(公衆網)とローカル5Gネットワークを切り替えて使用できる。