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GitHub、AIによるコーディング支援「Copilot for Business」の一般提供を開始

 米GitHubは現地時間14日、AIによるコーディング支援「GitHub Copilot」の企業向け「Copilot for Business」について、一般提供(GA)をすべての開発者、チーム、組織、企業向けに開始したと発表した。

 Copilot for Businessでは、より強力なAIモデルによる新たなモデリングアルゴリズムにより、コード提案の品質を向上。AIベースのセキュリティ脆弱性フィルタリングにより、ハードコードされた認証情報、SQLインジェクションやパスインジェクションといった問題に焦点を当て、一般的に安全でないとされるコード提案を自動的にブロックする。

 VPNプロキシをサポートし、自己署名証明書を含むVPNに対応しているため、開発者はどのような作業環境でもGitHub Copilotを使用可能。簡単なサインアップにより、どのような企業でもCopilot for Businessのライセンスをオンラインで迅速に購入でき、プログラム開発にGitHubのプラットフォームを使用していない場合でも、簡単にシートを割り当てられるとしている。

 GitHubでは、GitHub Copilotがすでに開発者のコードの27%を生成していることを2022年6月に発表しており、現在では、すべてのプログラミング言語で平均46%のコードがGitHub Copilotによって書かれ、Javaを使用している開発者の間では61%に上り、ますますその傾向が強まっていると説明。さらに、GitHubの調査によると、GitHub Copilotを使用している開発者の90%がタスクをより早く完了し、73%が開発中のフロー状態の維持に役立ったと回答。加えて、GitHub Copilotを利用する開発者の最大75%が、より満足度の高い仕事に集中できていると感じているとしている。

 企業にとって、開発者がバグをより早く修正することは、製品やサプライチェーンの安全性をより高めることにつながり、開発者が手作業で何度もコードの定型文を書くことが少なくなれば、チームの生産性と集中力が向上すると説明。開発者が新たな技術を学習して取り入れることができれば、顧客により良いソリューションを提供することが可能となり、最終的に、Copilot for Businessは、開発者が今日の問題に時間をとられることなく、明日のために開発を進める能力を提供するとしている。