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KDDIテクノロジー、施設・設備点検におけるサビ・ヒビの分析やレポート作成を自動化する「ココサビ」

 株式会社KDDIテクノロジーは15日、サビやヒビを自動で検出・分析し、点検結果のレポートを自動出力するサービス「ココサビ」を提供開始したと発表した。これにより、設備・施設点検の自動化を支援するという。

 従来、施設・設備点検は、1)高所に人が登って撮影を行い、2)サビ・ヒビ等の状態を目視で確認し、3)レポートを手作業で作成する、といった手順で行っており、高所作業からレポート作成までに多くの手間がかかっていたという。

 今回開発された「ココサビ」は、こうした作業を支援するシステムで、サビ・ヒビの検出から分析、レポート出力までを行えるため、全体の2)と3)の工程を自動化でき、作業の効率化やデータ蓄積が実現するとのこと。

 なお、サビについては濃さと腐食面積率を分析し、その結果から劣化度のランクを算出しているほか、ヒビについては、ヒビの長さをピクセル数によりカウントしており、それぞれについて、修繕の必要可否判断の1つの目安として活用できるようにしている。また鉄塔点検など、大量の画像を一括で分析したい場合のために画像の一括検出機能も搭載しているので、分析作業の効率化が見込めるとした。

サビ分析機能
ヒビ分析機能

 3)のレポート作成では、一般社団法人建設電気技術協会の「通信用鉄塔及び反射板定期点検要領(案)」を参考にして設計した、鉄塔等の点検要領に近いフォーマットで作成を行っており、Excel形式でダウンロードできるので、点検報告書作成の手間を削減可能だ。

 料金は、分析する画像枚数に応じた従量課金制(ボリュームディスカウントあり)となり、1000枚までの場合は1枚あたり月額400円、1001~7000枚の場合は1枚あたり月額200円。別途、GBあたり月額5円のストレージ利用料がかかる。