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日立ソリューションズ・テクノロジー、画像認識AI技術の活用で工場内の安全性を向上する「危険行動解析ソリューションパッケージ」を販売

 株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは9日、工場内の安全性向上を目的とし、画像認識AI技術を活用した安全モニタリングソリューションの第一弾として「危険行動解析ソリューションパッケージ」を2月13日に販売開始すると発表した。

 日立ソリューションズ・テクノロジーでは、同社が保有する画像AI技術、画像処理技術を生かし、工場内や物流倉庫内の安全確保に貢献する安全モニタリングソリューションを展開する。

 ソリューションの第一弾として販売する「危険行動解析ソリューションパッケージ」は、既設の監視カメラシステムの設備を変更することなく、交差点(停止線)で一時停止違反をしている作業員やフォークリフトを自動で特定でき、その違反動画を安全教育に活用することで、工場内の安全性向上を実現する。

 録画動画から一時停止違反の作業員/フォークリフトを自動解析により特定でき、一時停止違反部分を抽出して動画として記録。既設の監視カメラシステムを変更することなく、録画動画があれば導入でき、導入から運用開始まで最短3週間で対応する。

 入力動画は、録画済み動画形式がmp4、1ファイルの録画時間は1時間まで。動画ファイル名は日付情報を持つ命名規則に従ったファイル名。対象カメラ台数は3台まで。出力(解析結果)動画は、一時停止違反発生における前後の動画(日付、時刻情報を含む)。

 「危険行動解析ソリューションパッケージ」ソフトウェア搭載PCの仕様は、OSがWindows 11 Professional、CPUがIntel Core i5、GPUはCompute Capability(CC)が8.6のNVIDIA製GeForce RTX 3060相当。

 安全モニタリングソリューションの第二弾では、現場でリアルタイムに解析できるリアルタイム解析ソリューションパッケージを2023年7月に販売開始予定。リアルタイム解析ソリューションパッケージでは、現場で作業員やフォークリフトを解析し、作業員とフォークリフトが接触しそうになればアラートを上げるなど、接近監視技術を導入し、労働災害の低減に貢献できるソリューションとして提供していく予定。

システム構成例
検出例:一時停止順守フォークリフト(青枠)
検出例:一時停止違反フォークリフト(赤枠)