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NECネッツエスアイ、大学向け図書館システム「E-CatsLibrary」のSaaS版を提供

 NECネッツエスアイ株式会社は23日、大学向け図書館システム「E-CatsLibrary」について、SaaS版のサービス受付を2023年1月に開始し、2023年4月から顧客への提供を行うと発表した。

 E-CatsLibraryは、大学図書館の運用を支援するシステムで、資料の発注受入管理、目録情報管理、貸出返却・予約などの閲覧業務機能、ILL業務機能(文献複写・貸借の依頼および受付情報を管理する機能)、蔵書点検、OPAC(オンライン蔵書検索)など、基幹業務を支える各種機能を提供する。また、教務システムや入退館ゲートなど、各種システムとの相互連携が可能で、運用の簡易性向上やデータ資源活用の一元化を支援する。

 NECネッツエスアイでは、E-CatsLibraryのオンプレミスでの提供に加えて、SaaS版での提供を開始する。SaaS版は、サブスクリプション型サービスによる月・年単位の料金支払いとなり、専用の設備や環境などの準備がないため、導入費用を削減できる。

 また、定期的なシステム更新が不要となり、更新にかかる費用や手間を削減。ハードウェア保守管理やセキュリティ対応などの運用管理業務も削減し、法定停電によるサービス停止がなくなるため、運用の手間の削減やシステム全体の可用性を向上できる。

 NECネッツエスアイは、大学の「授業などの教育現場」「学内のコミュニケーション」「職員の働き方」における課題を、E-CatsLibraryをはじめとした多様なソリューションでの解決を目指しており、大学DXの実現に向けた様々な取り組みを進めていると説明。E-CatsLibraryについては、2028年度までに新たに100校の受注を目指すとしている。