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日立、DX・クラウド事業の拡大に向け日立インフォメーションエンジニアリングおよび日立グループ会社を再編

 株式会社日立製作所(以下、日立)は16日、DX(デジタルトランスフォーメーション)とクラウド分野を中心にITサービス事業を強化するため、デジタルシステム&サービスセクターの国内グループ会社を再編すると発表した。

 再編では、2023年4月1日付けで、株式会社日立インフォメーションエンジニアリングのデータセンターソリューション事業を日立システムズグループに事業移管し、システムソリューション事業およびテクニカルコミュニケーション事業を日立ソリューションズグループに事業移管する。

 日立インフォメーションエンジニアリングは、引き続き同社で保有する横浜データセンター資産管理運用を継続する。デジタルシステム&サービスセクターは、各社の強みであるDX/SI事業およびクラウド、データセンター事業のシナジーを強化することで、今後も顧客や社会の課題解決に貢献していくとしている。

 日立では、2024中期経営計画において、デジタルとグリーンに関する事業ポートフォリオや人材を継続的に強化することで、顧客の多様な課題を解決することを目指していると説明。今後、一層ニーズが高まる大規模クラウド対応や、データセンターの環境対応、顧客へのセキュアで安全・安心なITサービスの提供に向け、事業を再編・統合するとともに、高信頼なSI・システムサービス提案力と開発スキルなどの強化を図るとしている。

 現在、日立インフォメーションエンジニアリングでは、高信頼なITシステム運用環境を提供するデータセンターソリューション事業、システム設計、開発・運用を提供するシステムソリューション事業、GUIやWebなどのエクスペリエンスデザインやドキュメント制作を行うテクニカルコミュニケーション事業を展開している。

 今回、日立インフォメーションエンジニアリングと日立システムズグループ各社で展開していたデータセンターソリューション事業を統合し、ケイパビリティの融合を図り、カーボンニュートラルなどの多様なニーズに応えるとともに、顧客のクラウドリフト&シフトにいち早く対応し、マネージドサービス事業を拡大していくとしている。

 また、日立インフォメーションエンジニアリングが、社会インフラ・産業分野の顧客との協創により培ってきたSI・システムサービス提案力や開発スキル、上流でのエクスペリエンスデザイン人材によるコミュニケーションデザイン力を、日立ソリューションズグループと統合することで、より大規模なプロジェクトの推進や、さまざまな顧客課題への対応力強化を図り、DX実現に向けた新たな価値を提供するとしている。

再編後の体制