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デル・テクノロジーズ、企業ITのエッジ展開を支援する「Project Frontier」ソフトウェアプラットフォームを発表

 米Dell Technologies(以下、デル・テクノロジーズ)は現地時間12日、同社のエッジポートフォリオと統合したエッジオペレーションソフトウェアプラットフォームを提供する「Project Frontier」を発表した。

 「Project Frontier」は、製造現場や小売店舗から、遠隔地の風力タービンまで、データをソースで管理してセキュリティを確保したいという組織に向け、より安全な環境で、エッジアプリケーションとインフラストラクチャーを世界規模に展開して管理、調整できるプラットフォーム。

 既存/新規両方のエンタープライズエッジのユースケースを統合するオープンデザインにより、任意のソフトウェアアプリケーション、フレームワーク、オペレーショナルテクノロジー(OT)、マルチクラウド環境、また、将来のさまざまなテクノロジーを統合。エッジアプリケーション、データ、インフラストラクチャーのすべてにわたり、設計から展開までを網羅するゼロトラスト対応のセキュリティ保護と、これを支えるエンドツーエンドのサプライチェーンセキュリティー対策を提供する。

 一元管理、ゼロタッチ展開、セキュアなデバイスオンボーディングによる、効率性と信頼性のエンドツーエンドのエッジオペレーションを実現。数千に及ぶようなエッジロケーションにまたがるエッジへの展開と運用を合理化する自動化により、現場で必要なITの専門知識を最低限に抑えられるとしている。

 また、エッジコンピュートおよびストレージハードウェアとワークロードの統合により、保守管理が容易で、セキュリティも強化。世界170カ国を網羅するグローバルプランニングおよびサポートサービスが、エッジ展開のデザインをサポートするとともに、新たな需要に対応するためのエッジインフラストラクチャー拡張に向けたロードマップ作成を支援する。

 例えば、製造企業は、強化された「Dell Validated Design for Manufacturing Edge」によって、エッジアプリケーションの展開に伴う複雑さを解消し、合理化できると説明。このソリューションには、デル・テクノロジーズによる検証済みのパートナーアプリケーションが含まれており、高度なエッジユースケースをサポートするとともに、工場の工程および効率向上を実現しながら、廃棄および原材料の量を減らすことで、より持続可能なオペレーションが可能になるとしている。

 また、デル・テクノロジーズが提供するエッジサーバー「Dell PowerEdge XR4000」は、PowerEdgeファミリーで最も奥行きが小さいサーバーで、ラックや壁、天井など複数のマウントオプションにより、設置スペースを節約できる。熱波や落下といった予測できない状況にも対応する高耐久性サーバーで、CPUにIntel Xeon Dプロセッサーを搭載し、オプションでGPUをサポート。小型でありながら広範なエッジワークロードをサポートする。

 さらに、エッジ環境向けに12インチタブレットの「Dell Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット」も提供。超低温・高温環境下で動作するように設計され、ほこり、汚れ、水の侵入に対する最大限の保護を実現しており、警察官や消防隊員などの事故・災害発生時に最初に対応にあたるファーストレスポンダーや、屋外環境での使用に最適なソリューションだとしている。

 Project Frontierのエッジソフトウェアプラットフォームは、2023年に提供開始の予定。Dell Validated Design for Manufacturing Edgeの強化機能は、2023年はじめに全世界で提供開始を予定する。Dell PowerEdge XR4000は、2022年12月より全世界で提供開始の予定。Dell Latitude 7230 Rugged Extremeタブレットは、2022年中に全世界で提供開始を予定する。