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エプソン、ビジネス向けA4インクジェットプリンター「PX-S730」など3機種を発表

 エプソンは6日、ビジネス向けA4インクジェットプリンターの新製品「PX-S730」を10月20日に、「PX-S887」「PX-M887F」を11月10日にそれぞれ発売すると発表した。価格はいずれもオープン。

 PX-S730は、全色顔料インクを採用するA4インクジェットプリンター。耐久性が従来機(PX-S740)の8万ページから10万ページに向上し、ハードユースが要求されるビジネスをサポートする。印刷機能面では、PrecisionCoreプリントヘッドを搭載し、カラー約11ipm/モノクロ約21ipmと、印刷スピードも向上した。

 インターフェイスは、5GHz帯の無線LAN(IEEE 802.11a/n/ac)にも対応し、さまざまな機器を置いているオフィスでも安定した通信が可能。店舗や病院のカウンターなど狭いスペースにも収まるコンパクトサイズで。小さなオフィスでも棚などに無理なく設置して使用できる。

 A4インクジェットプリンター「PX-S887」および複合機「PX-M887F」は、耐久性が従来機(PX-S885/M885F)の15万ページから2倍の30万ページに向上。オプションの増設カセットを最大3段装着することで、1980枚までの給紙が可能となり、用紙補給の手間を軽減する。

 PX-M887Fは、業務用ドキュメント用スキャナーアプリケーション「Document Capture Pro」を使用することで、紙文書の電子化などのスキャン業務を効率化できる。現在提供中のVer 3.2.1では、有償ライセンスを購入することで、PDF作成などにおいて高品質な変換機能の搭載や、スキャン後の検索性を向上させるインデックス機能を拡充できる。

 PrecisionCoreプリントヘッド搭載により、カラー/モノクロともに約25ipmと印刷スピードが向上。ファーストプリントも、最初の1枚がカラー5.3秒/モノクロ4.8秒と高速化した。

 印刷も、A4サイズまでの単票紙のほか、手差しトレイにより垂れ幕や横断幕に使う長尺用紙への印刷にも。最小幅64mmから対応し、小売業などで使うB6ハーフサイズのプライスカードなども作成できる。また、赤色の発色性向上により、飲食業において店内のPOPやメニュー表などを色鮮やかに表現する。

 また、PX-M887Fでは、フレッツ 光ネクスト/フレッツ 光ライト/コラボ光(一部)で提供されるデータ通信サービス「データコネクト」上で、IPファクスの送受信に対応した。