大日本印刷、証明写真機「Ki-Re-i」で撮影した顔写真を収集・活用する顔認証システムを提供

　大日本印刷株式会社（以下、DNP）と株式会社DNPフォトイメージングジャパン（以下、PIJ）は27日、街中にある証明写真機「Ki-Re-i」で企業の従業員や商業施設テナントスタッフなどが撮影した顔写真データを収集し、顔認証に活用するシステムを10月12日から提供すると発表した。

　システムは、「DNP顔写真収集サービス with Ki-Re-i」と、dotBravo株式会社が運用する顔認証システム「dotFace」を連動させたもので、国内で運用している約5600台の「Ki-Re-i」で撮影した顔写真のデータをリモートで集め、このデータを活用した顔認証により、非接触での入退室管理と検温を同時に可能にする。顔写真の撮影から、顔認証によるセキュリティリスクと感染症リスクの低減まで、ワンストップで行える。

　システムを利用する企業などの担当者は、ネットワーク接続されている「Ki-Re-i」から、従業員などが撮影した顔写真データをリモートで収集できる。「Ki-Re-i」で撮影することで、顔認証システムに適合する高品質で均一な顔写真データが得られ、顔写真データの再収集や認証エラーの低減など、事務局等の作業の効率化を図れる。

　顔認証システム「dotFace」では、顔写真データにオフィスなどの各エリアの入室権限を付与することや、入退室データの管理、検温が可能で、不正な入室の防止、感染症リスクの低減などにつなげられる。

　DNPとPIJでは今後、企業などのオフィスや会員制の施設を中心にサービスを提供し、2025年度に2億円の売り上げを目指す。また、顔写真などのデータの安全・安心な運用に加えて、「DNP顔写真収集サービス」の機能を拡充して価値を高めていくことにより、事業を拡大していくとしている。