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SCSK、AIを活用した形状評価ソリューション「Neural Concept Shape」を提供

 SCSK株式会社は13日、スイスのNeural ConceptとAIを活用した形状評価ソリューション「Neural Concept Shape(以下、NCS)」の販売代理店契約を締結したと発表した。

 NCSは、工業製品の製作・開発工程の作業を支援する、CAE(Computer Aided Engineering)/シミュレーション製品。既存のCAE/シミュレーションデータからAIの構築が可能で、入力形状の結果分布を最短数ミリ秒で予測できる。

 独自の深層学習AI技術である、3D Geometric Convolutional Neural Networkを採用し、曲面などパラメータで表現が難しい形状も、深層学習AIが特徴量を学習する。定形のコマンド入力で動作し、専門的なコーディング知識なしで利用できる。

 短期間でも繰り返しの評価検討ができるため、設計品質向上、開発期間の短縮につながり、解析の専任者が実施していた定型的な解析業務の工数低減、標準化に貢献できる。設計者CAEの代用として、専門的な操作習得は不要で、作業品質の平準化にも有効となる。

 また、SCSKが提供する構造解析ソフト「ADVENTURECluster」との連携も可能で、NCSの機械学習で利用する多くのデータ準備には、ADVENTUREClusterの高速計算性能が役立つと説明。形状を細部まで再現した、精度の高いデータを教師データに利用することで、NCSの予測精度も向上するとしている。

 SCSKでは、流体解析から材料開発、生産技術系のプロセスシミュレーションなど、取り扱い製品をNCSと組み合わせて、有効な活用方法について検討を進めていくとしている。

 NCSは、SaaS型での提供となり、個別は要問い合わせ。SCSKでは、2025年度までに30社への提供を目指す。