ニュース

NECと積水ハウス、集合住宅での顔認証システムを活用した取り組みで協業

 日本電気株式会社(以下、NEC)と積水ハウス株式会社は9日、集合住宅における顔認証システムを活用した取り組みにおいて連携すると発表した。第一弾として、2023年11月に完成予定の積水ハウスの分譲マンション「グランドメゾン溝の口の杜」で、NECの顔認証システムを活用したエントランスおよび玄関ドアの解錠や共用施設の予約、サービス事業者との協業によるサービスの提供を行う。

 積水ハウスでは、住まい手のそれぞれのライフスタイルによって構成される”住宅集合”をつくるという考えのもと、首都圏・中部・関西・福岡エリアでマンション事業を展開している。また物件ごとにコンセプトを設定し、住まい手一人ひとりに愛される居住環境を提供してきた。

 NECでは、生体認証技術を活用し、生体情報をデジタルIDとしてさまざまな領域でのサービス展開に取り組んでいる。その一つとして、顔認証技術を活用した「次世代マンションサービス」を、集合住宅を提供する事業者に提供し、集合住宅内での安全・安心・便利な住生活をデジタルで支援している。

 今回の連携により、集合住宅での顔認証システムによるエントランスおよび各住戸の玄関ドアの解錠、共用施設・備品の予約などを可能にする。また、サービス事業者とも協業し、ウォーターサーバー用ボトルの置き配をはじめとした、生活に密接したサービスの提供も予定する。

 また、顔認証システムのさらなる活用により、居住者不在時の置き配や、自動販売機の顔認証決済、EV充電器の顔認証決済など、サービス事業者と協業してサービスの提供に向けた検証も行うとしている。