ニュース

リンク、PCI DSS v4.0への準拠対応と運用コスト削減を実現する「PCI DSS Ready Cloud」マネージドモデルを提供

 株式会社リンクは5月31日、PCI DSS 準拠を促進するクラウドサービス 「PCI DSS Ready Cloud」について、PCI DSSの最新バージョン4.0への効率的な対応と運用コストの削減を図る事業者向けに、PCI DSS Ready Cloud「マネージドモデル」の提供を開始した。

 クレジットカード情報取り扱いのセキュリティ基準「PCI DSS」は、最新バージョンとなる4.0が3月31日に公開された。バージョン4.0では、新たな脅威やテクノロジー・決済業界の変化に対応し、最新の基準として維持するための変更が行われている。

 バージョン4.0の主な変更点としては、オンラインスキミングやフィッシングなどの新しい攻撃手法への対応、多要素認証を実装するための要件追加、カスタマイズアプローチの導入、クラウドサービスの利用により準拠する場合の考え方の整理があり、移行期間が終了する 2024年3月31日までに対応を終える必要がある。

 新たに提供するマネージドモデルでは、PCI DSS バージョン4.0への準拠に求められる、新たな要件に対応したサービスを提供することで、スムーズなバージョンアップを支援する。サービスが標準で提供するセキュリティコンポーネントとセキュリティ運用により、PCI DSS運用工数を大幅に低減する。

 また、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、オンプレミス環境など、幅広く顧客のPCI DSSインフラ環境への対応が可能になったことに加え、PCI DSSの維持・運用にかかるコストと工数を削減するさまざまなサービスをパッケージ化している。

 リンクでは、カード情報の非保持化やPCI DSS準拠が求められている、クレジットカードなどのペイメントカード情報を取り扱う加盟店および事業者に対し、さまざまなサービスを通じて、より安全にペイメントカードの決済が行える環境の構築・運用を支援していくとしている。