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インテック、Cohesityをサービス基盤に採用した「クラウド型バックアップサービス」を提供

 株式会社インテックは26日、「クラウド型バックアップサービス」のバックアップコンポーネントに、Cohesityの「Cohesity DataProtect」を採用した新たなサービス基盤を構築し、4月に提供を開始すると発表した。

 インテックが2012年に提供を開始した「クラウド型バックアップサービス」は、インテックの東京、富山のデータセンターで提供する、遠隔地バックアップやBCP対策などの用途で利用できるバックアップサービス。

 インテックでは、昨今のバックアップサービスに対する期待は、「ランサムウェア対策」「システムデータの大規模化に伴う大容量のバックアップデータ対応」「仮想環境への対応」「パブリッククラウド対応」など多様化していると説明。これらの要件に対応するため、Cohesity DataProtectソリューションを採用した新サービス基盤を提供し、ランサムウェア対応やバックアップデータ保管容量の削減、管理コンソールによる利便性向上など、次世代のデータ保護ニーズに対応するとしている。

「クラウド型バックアップサービス」概要図

 バックアップの通信経路は、EINS WAVEの「統合型閉域ネットワークサービス」経由での利用となり、顧客専用の閉域ネットワークで安全かつ高速なネットワークを備えたバックアップ環境をワンストップで提供する。また、バックアップの通信および保管データは暗号化され、保管されたデータは、Cohesity独自のアーキテクチャで書き換え不可能な状態(イミュータブル)で格納されるため、ランサムウェア攻撃から保護する仕組みとしても利用できる。

 データについては、永久増分バックアップおよび重複排除機能により、バックアップの転送データや保管容量を削減し、バックアップシステムにかかる運用負荷やコストを低減する。バックアップ対象サーバーにエージェントソフトを導入できない環境に対しては、エージェントレス型バックアップの機能も提供。さらに、遠隔地レプリケーション機能により、BCP対策に応じた構成にも対応する。

 バックアップの操作/管理は、ブラウザーベースの管理コンソール経由で、バックアップ対象となる複数のサーバーを一元的に管理できる。管理コンソールでは、バックアップ/リストアの実行、スケジュールの設定、利用状況の確認など、サービスの全ての操作が行える。

 インテックは、今後も要望に合わせて、システムバックアップオプション、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft AzureなどパブリッククラウドにおけるIaaS/PaaS/SaaS環境のバックアップ機能、バックアップデータの脆弱性診断やウイルス対策などのセキュリティオプション、バックアップデータのデータ解析、全文検索のデータ利活用オプションなど、サービスに新たな機能を順次追加していくとしている。