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SB C&Sのクラウド型AIプラットフォーム「AIMINA」、時系列データ解析に対応

 SB C&S株式会社は12日、クラウド型AIプラットフォーム「AIMINA(アイミナ)」で利用可能なAI手法として、「時系列データ解析」を新たに実装したと発表した。

 AIMINAは、AIを簡単に「学べる」「作れる」「試せる」環境を提供するクラウド型AIプラットフォーム。「ビジネスの現場でAIを活用したい具体的なアイデアはあるものの、開発方法がわからない」といったユーザーが、手元にあるデータでAIモデルを開発するとともに、作成したAIをプラットフォーム上で試せるという。

 今回は、さまざまな業種において、蓄積された過去データをもとに予測を行いたいといったニーズが高まっていることを受け、新たに時系列データ解析に対応した。蓄積された時系列データをAIで解析することにより、従来の属人化された予測ではなく、得られる傾向や特徴から将来を予測できるとのこと。

 AIMINAでは今回、3つの時系列データ解析手法を実装した。1つ目の「時系列予測(説明変数あり):Timeseries Prediction Multivariate」は、予測したい項目に影響しうる変動要素を加味して予測を行うもの。また2つ目の「時系列予測(説明変数なし):Timeseries Prediction Univariate」では、予測したい項目のみのデータから、時間の経過とともにデータがどのように変化しているかをつかめるという。

 この2つの手法は、需要予測、売上・出荷数予測、来店者数予測、株価予測、発電量予測、コールセンター入電数予測などへの適用が見込まれている。

 一方、3つ目の「テーブルデータ回帰予測:Timeseries Prediction Tabula」は、予測したいデータとすでにわかっているデータとの関係性をもとに推定する予測手法で、製品開発やマーケティングにおいて、予測した項目に対して影響を与えうる要素との因果関係から予測を行う。こちらは、不動産・車両販売価格予測、商品開発特性予測、広告ターゲティング予測、販売対象予測などでの適用が見込まれるとした。

 なおSB C&Sでは、こうした新手法を多くのユーザーが試用できるように、3カ月間無料で試用できるフリートライアルプランを期間限定で提供するとのこと。申込期限は9月30日まで。