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DALのデータハンドリングプラットフォーム「RACCOON 2.4」、変換テスト支援機能などを搭載

 株式会社データ・アプリケーション(以下、DAL)は28日、データ連携や移行時のデータ加工・変換をノーコードで実現するデータハンドリングプラットフォーム「RACCOON(ラクーン)」において、新版「同 バージョン2.4」を販売開始すると発表した。

 RACCOONは、システム連携時に必要なデータハンドリング部分をノンコーディング化するソフトウェア。複数の入出力データを扱え、文字コードやフォーマットの変換を行いながら、ソート、マージ、ファイル統合や分割などのデータ加工をノンプログラミングで行えるという。

 今回の新版では、開発ツールの「Developer Studio」に、フォーマット変換定義処理を検証できる変換テスト支援機能を追加した。具体的には、

1)特定の抽出処理やソート、ジョインといった特殊処理に限定した変換テスト
2)抽出処理が読み込む入力データの件数を限定した変換テスト

といった2つの方式でテストを行える。なお変換テストを実行した結果は、抽出処理では取り込んだデータを、特殊処理では加工したデータを、それぞれDeveloper Studioのビューにデータツリーとして視覚的に表示できる。

ソート処理後のテスト結果の表示

 また、サイズの大きな入力データの場合も、テスト用に件数を絞ったデータを作成することなく、入力データのレコードやレコードグループの件数を限定して実行できるようにした。作成途中の変換定義でもテスト実行が可能なため、動作を確認しながら開発を進められるとのこと。

入力データ件数の指定

 従来のテスト作業では、すべての変換処理の完了後、処理後にファイルを確認し、問題があれば修正するといった手順だったのに対し、これらの強化によって初期段階で問題を発見し、迅速な修正を行えるようになることから、データ変換プログラム開発での品質、生産性の向上が実現するとした。

 さらに、スクリプトの構文としてfor文をサポートした。繰り返し処理に対応したことにより、データベース検索やグループノード検索の結果が複数となる場合の加工処理が、容易に記述できるようになった。

 このほか今回は、JDKとしてMicrosoft Build of OpenJDK 11に、OSとしてWindows 11やWindows Server 2022に対応。また入出力データとして、EDB 10/11/12/13/14、PostgreSQL 14をサポートしている。

 RACCOONの価格(以下、すべて税別)は、サブスクリプションライセンスが月額4万円から。通常ライセンスは、セレクトエディションが100万円から、スタンダードエディションが300万円。タームライセンスは、スタンダードエディションが月額12万5000円(最低期間3カ月)。また、SaaS接続オプションは年額60万円からとなっている。