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KPMGコンサルティング、次世代企業業績管理テンプレートの提供を開始

 KPMGコンサルティング株式会社は14日、企業におけるデジタルテクノロジーを活用した統合業績管理(経営企画、オペレーション計画、財務予測が統合された業績管理モデル)の実現を目的として、KPMGが開発した「Business Analytics & Simulation Engine」によるテンプレートの提供を開始した。

 KPMGコンサルティングでは、昨今のビジネス環境下において、消費者・顧客の行動様式や価値観の多様化から、企業内外のデータを活用したリアルタイムでの予測分析による意思決定情報の提供や、サプライチェーンパフォーマンスの可視化、データドリブン経営に基づく事業ポートフォリオマネジメント戦略の立案を通じた、企業価値創造への期待が高まっていると説明。

 こうした、デジタルテクノロジーの活用による迅速な意思決定を必要とする企業のニーズに対応し、既存のEPMツールと、KPMGが独自に構築した予測エンジンを組み合わせ、統合業績管理を実現するための標準的な業績管理テンプレートを開発した。

 テンプレートは、直感的な操作を可能にするダッシュボード上に、ROIC(投下資本利益率)ツリーのほか、財務KPIヒートマップ、ESG指標分析、複数の事業ポートフォリオシナリオ分析などのビジネスインテリジェンスをマルチスクリーンに視覚化。戦略とオペレーションをリンクさせた統合業績管理から、動的なビジネスインテリジェンスを提供する「マネジメントコックピット」、需要予測を中心とする予測値の正確性を高めるための相関係数の高い「オルタナティブデータ」を利用したアナリティクス・シミュレーションなど、さまざまな機能を搭載する。

 KPMGコンサルティングでは、有限責任あずさ監査法人のアカウンティング・アドバイザリー・サービス(AAS)事業部が持つ、「事業ポートフォリオ分析に代表される財務分析」に関する知見と、株式会社KPMG Ignition Tokyoが持つ「予測エンジンおよびマネジメントコックピット」の活用により、テンプレートを構築した。まずは、小売業に向けてテンプレートを提供し、今後は製造業を中心としたより幅広い業態に対応したソリューションへと発展させていくとしている。

マネジメントコックピットイメージ
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