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ラック、境界型防御を補完するセキュリティ監視サービスをヴイエムウェアと提供

VMware NSX Firewall with ATPの分散型IPS機能を活用

 株式会社ラックは17日、2021年6月にヴイエムウェア株式会社から発表されたパートナーシップに基づき、同社のセキュリティソフトウェア「VMware NSX Firewall with Advanced Threat Prevention(ATP)」が持つ、分散型IPS機能に対応したセキュリティ監視・運用サービス「JSOC マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)」を提供開始すると発表した。

 VMware NSX Firewall with ATPは、機械学習を利用して高度な脅威を特定し、侵入を防止することにより、データセンターのファイアウォールを強化するソリューション。その機能のひとつとして、仮想マシンごとにセキュリティ機能を組み込むことによってすべての仮想マシンの通信を把握し、今まで検知することが難しかった、仮想基盤上の不正通信を監視できる「分散型IPS機能」を備えており、今回ラックでは、同機能に対応したセキュリティ監視・運用サービスを提供する。

 従来の境界防御型のセキュリティ対策では防御しきれない、一度侵入された後の被害拡大を防止することが狙いで、具体的には、独自のセキュリティ監視システム(LAC Falcon:ラックファルコン)により、IPSの不正通信記録(ログ)収集、一次分析、セキュリティアナリストによる脅威の詳細分析を実施。サイバー脅威をとらえることで被害の拡大を防止するとのこと。

 ラックは、データセンターなどのオンプレミス環境でヴイエムウェアの仮想基盤を利用している企業に対して、セキュリティ監視・運用サービスを提供する考え。ヴイエムウェアの仮想基盤技術を生かした製品力と、ラックのログ分析をはじめとしたセキュリティ知見により、仮想基盤をビジネスに活用している多くの企業に対し、安心・安全を提供するとした。

 あわせて、VMware Cloud on AWS、Azure VMware Solutionなど、さまざまなクラウド環境への対応も提供する予定。