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NECとロジカ式が探究学習の分野で協業、両社製品を組み合わせた実証実験を実施

 日本電気株式会社と株式会社ロジカ・エデュケーション(以下、ロジカ式)は11日、公教育における探究学習の推進に向けて協業を開始すると発表した。

 NECとロジカ式では、2020年からNECの教育クラウドプラットフォーム「Open Platform for Education」のプログラミング教材サービス分野で協業し、公教育におけるプログラミング教育を推進してきた。今回、PBL(Project Based Learning:探究学習、課題解決型学習)教材の分野でも協業することで、オンライン上でPBLを実施可能にする、NECの「Online PBL Platform」を活用した探求学習コンテンツの充実を目指すとしている。

 PBLは、生徒が自ら課題を見つけ、さらにその課題を自ら解決する能力を身に付けることを目的とした教材。近年、PBLが注目を集めており、2022年度からは高校で「総合的な探究の時間」が始まるが、実際の教育現場ではどのテーマでどのように取り組んだらよいか、分からないという声が上がっていると説明。また、これからの教育のあり方として、教育コンテンツのオンライン化も考慮する必要が出てきているとしている。

 こうした背景から、NECとロジカ式では、オンライン上でのPBL実施環境と豊富な探求テーマ・教材を一緒に提供することで、授業準備にかかる教員の負担を大幅に軽減し、国内におけるPBLの実施を強力に後押しできると考えているとしている。

 両社は、2022年2月以降、探究学習に意欲的な学校や企業などを対象に、6件の実証実験を行い、年内の正式サービス開始に向けて、20以上のテーマ(授業時間にして160コマ以上)の中から課題を選ぶことができる体制を整えていく。

 また、ロジカ式では、「Online PBL Platform」を活用して授業を行う講師を、全国の学校にオンラインで派遣するサービスも予定しており、多忙な教育現場でのPBLの実施を支援していく。

 今後も、NECとロジカ式は、質の高い探究学習を実施できる環境を提供し、これからの時代を担う若者たちの育成に貢献していくとしている。