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インメモリデータグリッドを活用して業務処理性能を高速化、ウルシステムズが「システム高速化サービス」を提供
2021年12月17日 15:12
ウルシステムズ株式会社は16日、インメモリデータグリッドを活用して業務処理性能をミリ秒単位まで高速化する、ミッションクリティカルシステム向けの「システム高速化サービス」を提供開始したと発表した。
インメモリーデータグリッドとは、複数サーバーのメモリ上で大量のデータを分散管理する技術。処理の高速化はもちろん、可用性も両立できる点が特徴で、ウルシステムズでは、金融のトレーディング分野を中心とした大規模な業務システムで、インメモリデータグリッドを多数導入して実績を持つ。
今回発表された「システム高速化サービス」は、これまで培った知見を体系化したもので、1)対象システムの内容を評価・検証する「アセスメント」、2)アセスメントの結果をもとに高速化の方針を固める「アーキテクチャ設計」、3)続いてプロトタイピングを含む「システム構築」、といった3ステップで構成される。
なお、サービスの主な適用分野としては、株式やFXの売買取引、チケットの予約、インターネット広告のリアルタイム入札を見込む。こうした分野では、ビジネスの急成長に伴ってリクエスト数が飛躍的に増大し、データベースサーバーがボトルネックとなるケースが頻繁に見受けられるとのことで、従来は性能を確保するために高価なハードウェアやデータベースライセンスを購入するのが一般的だったとのこと。
しかし「システム高速化サービス」を利用すると、インメモリデータグリッドを用いてシステムアーキテクチャを再設計することにより、ミリ秒単位の高速化を安価かつ安全に実現できるとアピールしている。
なお、サービスの具体的な支援内容は、利用企業に合わせて最適化するとのことだ。