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立ち止まらずにネットワークカメラでスムーズな顔認証を実現、キヤノンが新ソフトウェアを提供

 キヤノン株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は6日、専用端末の前に立ち止まることなく顔認証可能なソフトウェア「スマートフォーカス顔認証 for Milestone XProtect」を、12月中旬に販売開始すると発表した。価格はオープン。

 「スマートフォーカス顔認証 for Milestone XProtect」は、天井や壁などに設置しているネットワークカメラの映像から、複数人の顔認証を素早く行えるソフトウェア。ディープラーニング(深層学習)技術を活用したアルゴリズムが組み込まれた、キヤノン独自の顔認証エンジンを採用しており、認証のための動作は不要で、専用端末の前に立ち止まることなく、スムーズな本人確認を実現する。

 また、マスクまたはサングラスを着用した状態でも顔認証を行えるほか、キヤノン製ネットワークカメラと連携すると、顔の明るさにあわせて自動で露出を補正できるため、これまで顔認証が困難だった、建物の出入り口などの逆光環境、時間帯により照度条件が変化する環境などでも顔認証が可能になったという。

 さらに、マイルストーンシステムズのビデオ管理ソフト「XProtect」と連携し、認証された人物を通知できるのみならず、認証した前後の録画映像を後から確認することも可能とした。

 なおキヤノンでは、「スマートフォーカス顔認証 for Milestone XProtect」とネットワークカメラを組み合わせた顔認証ソリューションにより、製造現場の資格者確認、会員制サービスのVIP来訪通知、医療機関における検査時の本人確認などが可能になると説明している。