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NTTドコモ、CTC、MOYAIの3社が協業、配線工事不要のIoTカメラソリューションを2022年春に提供へ

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)、株式会社MOYAI(以下、MOYAI)の3社は22日、配線工事が不要で短期間で導入可能なIoTカメラソリューションの提供で協業すると発表した。マーケティング、人流解析、監視などを目的としたソリューションとして、2022年春の提供開始を予定する。

 このソリューションは、ネットワークを通して収集した動画のリアルタイムな閲覧、AIによる動画解析を短期間で実現するプラットフォームソリューション。なおエッジ端末としては、MOYAIが提供している、LED蛍光灯と高機能カメラが一体となったIoTネットワークセンサー「IoTube(アイオーチューブ)」を採用。ドコモの4Gネットワーク回線のSIMカードを組み込んで提供する。CTCはソリューション提供において、データの保管やデバイスマネジメント、閲覧インターフェイスの開発に加えて、プラットフォームのサービス運営を担当するという。

 なお、このソリューションで利用するIoTubeは、既存の蛍光灯と取り換えるだけで店内や車両内などの様子を撮影でき、電気・配線工事のコストは不要。装飾やレイアウトも崩すことなく簡単に設置できる点を特徴としている。また今回の協業により開発するプラットフォームでは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を用いて、IoTubeで撮影した動画データの確認やダウンロードが実施可能になるほか、マイク/スピーカー機能を利用すれば、緊急時に双方向の通話も行えるとした。

 利用例としては、小売店の来店客の属性分析や動線分析を行って、商品の仕入れや陳列、店舗設計などのマーケティングに活用する、といったケースを挙げた。また、各車両内の混雑度合いを把握し、乗客のモバイル端末に混雑状況をリアルタイムに配信することで、「3密」の回避にも貢献するとしている。

 なお2022年春から提供開始する新しいIoTubeでは、エッジ端末でリアルタイムの処理と分析を可能にするエッジAIの搭載、温度、湿度、赤外線サーモグラフィ、煙検知の各種センサーなどの標準装備を予定するほか、Wi-Fi 6、5Gといった通信方式への対応も検討されているとのこと。

 3社では、IoTubeの機能拡張に合わせて、IoTセンサー技術を利用した機能のさらなる拡充を図り、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献すると説明している。