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IWI、ファイル無害化ソリューション「ReSec」でマクロ判定機能の実装に向けた検証を開始

 株式会社インテリジェント ウェイブ(以下、IWI)は11日、ランサムウェアなどのマルウェアを除去する、ファイル無害化ソリューション「ReSec」について、マクロ判定機能のアップデートに備えた検証を、2021年10月に開始したと発表した。

 ReSecは、イスラエルのReSec Technologiesが開発した、メールやWeb、USBメディアなどの外部から持ち込まれるファイルを無害化し、ランサムウェアなどのマルウェアを除去するソリューション。外部から送られてきたオリジナルファイルをそのまま組織の内部に取り込むのではなく、レプリカファイルを作成して、ファイルに含まれる危険な部分を除去した上で、組織内のユーザーに提供する。

ReSecの無害化技術であるCDR(Contents Disarm & Reconstruction)の概要図

 IWIでは、近年、マクロ機能付きのファイルから、感染させるマルウェアが流行しているが、従来のファイル無害化ソリューションは安全性のみに重点を置き、マクロを全てブロックするか、全マクロを許可するかの選択しかできず、ユーザーからは全マクロをブロックするとマクロ機能が使えなくなるため、業務効率の観点で課題があるという要望があったという。

 そこで、開発元であるReSecへ、マクロファイルの善悪を判定する機能をアップデートするよう要求したところ、マクロ判定機能が実装され、国内リリースに向けた検証を開始した。

 今回の検証により、ReSecのマクロ判定機能のアップデートが実現すると、マクロファイルが安全かどうかの判定が可能になり、安全なマクロファイルと判定できた場合にはマクロ機能が維持され、セキュリティレベルを担保しながら、業務効率化を図ることができるとしている。

 IWIでは、マクロ判定機能について、2021年12月に検証を完了し、提供開始を予定する。機能実装後は、地方自治体や保険・金融機関などの個人情報を大量に扱っている企業や、外部から大量にファイルを受け取るような業務の担当者に提供するとしている。