IWI、セキュリティインシデント対応自動化ソリューション「eyeShare」を国内販売

　株式会社インテリジェントウェイブ（以下、IWI）は29日、IT総合自動オペレーションプラットフォーム事業を展開する米ayehu（アエフ）と販売契約を締結し、企業のCSIRT向けセキュリティインシデント自動対応ツール「eyeShare」を国内販売すると発表した。販売開始は9月1日。

　eyeShareは、セキュリティインシデント対応プロセスをロボット化することで、迅速で正確な対処を可能にし、CSIRT運用を効率化するプラットフォーム。インシデントレスポンスを自動化し、インシデント対応時間と全体的なSOC効果を向上させるプラットフォーム。ソフトウェアやアプリケーションが出力するイベント情報を一元的に管理し、脅威となる事象を自動で把握・検索する。

　さまざまなケースごとのワークフローにテンプレートが用意されており、eyeShareに届いたトリガーからワークフローを起動し、適切なプロセスを実行する。テンプレートは適宜更新され、新たな製品、サービスへの対応が追加されていく。

　SIEM/SOC、ファイアウォール、アンチウイルスなどのセキュリティシステムや、ServiceNow、BMC Remedy Service ManagementなどのITサービス管理システムとの連携に対応し、検出されたすべての脅威情報を収集し、重大度を確認し、セキュリティアナリストに伝達することが可能。インシデント発生の際にはワークフローに従って“意思決定”を行い、企業ネットワーク全体に修復コマンドを即座に実行する。エージェントソフトウェアの端
末へのインストールは不要で、物理、仮想、クラウド環境でタスクを実行できる。

　ソリューションの価格は、エッセンシャルパッケージ（ワークフロー25個まで登録可能）の最小構成で、年額400万円（税別）から。IWIでは大企業・中堅企業に向け、初年度売上1億円・10社への販売を目標とする。

　IWIでは、ソリューションを自社開発の情報漏洩対策製品「CWAT」や、パロアルトネットワークスのサイバーセキュリティ対策製品「Traps」、イリューシブの「DeceptionEverywhere」と組み合わせるなど、製品間の連携を強化し、より効率的な対応が可能なソリューションやサービスを提供していく。

　また、IWIでは取り扱い製品の自社内導入を進めており、自社運用を通してayehuに対して国内市場向けの改善要求の提示などを行うとともに、顧客サポートの改良や品質向上に繋げていくとしている。