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エーアンドエー、モデリングとプレゼンテーション機能を強化したCAD/BIMツール「Vectorworks 2022」

 キヤノンマーケティングジャパングループのエーアンドエー株式会社は29日、CAD/BIMツールの「Vectorworks」について、モデリングとプレゼンテーションを強化した新バージョン「Vectorworks 2022」を、2022年1月14日に発売すると発表した。

 Vectorworksは、2D、3D、データベース、高品質レンダリングなどの機能を搭載した、設計・デザインのためのワンストップアプリケーション。専門分野別のラインアップにより、BIM・建築・インテリア、造園・外構、舞台照明の設計業務を効率化する。

 Vectorworks 2022では、macOSで動作するCAD/BIMツールとして、初めてAppleシリコンプロセッサにネイティブ対応し、スピードとパフォーマンスを向上した。また、macOSではMetal、WindowsではDirectXに対応し、利用のOSに最適な描画性能を提供することで、設計・デザイン環境を向上した。

 モデリングとプレゼンテーションの強化としては、ソリッドモデルの各面に異なるテクスチャを設定できるようになり、リアリティの高いモデリング環境を提供。MaxonのRedshiftレンダリングエンジンを搭載することで、GPUを活用したバイアスレンダリングが可能になり、対象ハードウェアでのレンダリングパフォーマンスを向上した。

 BIM・建築設計機能の拡張としては、円弧壁と直線壁が統合され、ドアや窓の開口部に壁構成要素の回り込み定義を可能にし、3Dモデルと図面の双方で精密かつ正確な表現を実現。階段ツールは、四角形と多角形の新しい作成モードを搭載し、変形も2D/3Dでの直感的でインタラクティブな操作が可能となった。

 BIM・3Dデザインを可能にする建築・インテリア設計向け「Vectorworks Architect」、造園設計向け「Vectorworks Landmark」、舞台照明設計向け「Vectorworks Spotlight」など、専門分野ごとに選べる製品構成を提供。2D作図・編集や3Dモデリング機能、レンダリングは、基本製品「Vectorworks Fundamentals」で利用できる。

 PCごとにライセンスを管理する「スタンドアロン版」と、サーバー/クライアント型で大規模なライセンス管理、運用を可能にする「ネットワーク版」の2種類を用意。スタンドアロン版は、永続ライセンスとサブスクリプションライセンスの2種類を用意する。

 Vectorworks 2022(スタンドアロン版永続ラインセンス)の価格は、36万8500円(税込)から。